乗馬で痩せたい、ダイエットしたいという方に向けて、この記事では、
・乗馬で痩せることはできる?
・乗馬のダイエット効果は?
・乗馬の消費カロリーはどれぐらい?
といった疑問にお答えしていきたいと思います。
ちなみに私は学生時代「馬術部」に在籍しており、全日本学生大会の出場経験ありです。
【乗馬で痩せる】乗馬のダイエット効果は?
結論から言えば、乗馬で痩せることはできます。
・馬の上で乗っているだけなのに本当に痩せるの?
という疑問はあると思います。
テレビなど馬に乗っているシーンを見て「楽そうでいいなあ」と思った方もいると思います。昔は、主要な交通手段として馬が使われていたこともあり、車に乗るようなイメージなのかもしれませんね。
でも、実際は違って、乗馬は全身運動です。
馬の背中は車のシートのように安定していませんので、常に全身の筋肉でバランスを取る必要があるためです。
また、馬に指示を出したり、手綱を使ったりする際にも筋肉は使います。少なくとも思いつく限りでは、
・腹筋
・背筋
・太ももの筋肉
・ふくらはぎ
・手を握る筋肉
・首の筋肉
といった筋肉を使います。
馬に乗っている間、こうした筋肉を常時使いますので、当然ダイエットの効果はあるということになります。
なお、馬車に関しては、客席に座っている限り、揺れなどを除けば自動車に乗るのと同じように運動にはなりません。
【ダイエット効果】乗馬の消費カロリーはどれぐらい?
乗馬で痩せることが分かったところで、気になるのは効果がどれぐらいあるかということですよね。
具体的にどれぐらいの消費カロリーがあるのかを見ていきましょう。
乗馬の消費カロリー
乗馬の消費カロリーを調べることでどれぐらい痩せることができるか分かりますよね。
主なスポーツや運動と比較してみると以下のような感じです。(下の表は30分あたりの消費カロリー)
スポーツ | 女性(体重52kgの場合) | 男性(体重65kgの場合) |
ウォーキング | 41kcal | 51kcal |
ジョギング | 164kcal | 205kcal |
自転車 | 191kcal | 239kcal |
乗馬 | 82kcal | 102kcal |
卓球 | 82kcal | 102kcal |
ボーリング | 55kcal | 68kcal |
水泳(平泳ぎ) | 246kcal | 307kcal |
出所:https://club.panasonic.jp/diet/exercise/mets/index.html
乗馬の消費カロリーは、30分で82kcal、1時間にすると164kcalです。
この数字はどれぐらいの強度の運動が前提になっているかわからないので単純な比較はできませんが、ウォーキングやボーリングよりも効果が高いということです。
軽く汗ばむぐらいで、息は上がらない程度の運動という表現が近いでしょうか。
個人的な感覚としては、馬に確りと運動をさせる場合は、もっと体力を使います。息も上がりますし、汗も結構出ます。なので、上達して様々な運動ができるようになるとさらに消費カロリーは上がっていくと考えてもらえばいいと思います。
乗馬は乗っている時間以外にもカロリーを消費する
消費カロリーが少ないなあと感じられた方は、ご安心ください。
実は、乗馬の場合は、乗っている時間以外にもカロリーを消費します。
具体的には、馬に乗る前に「馬装」(馬に鞍などを付けて乗れる状態にすること)、馬から下りたら「手入れ」(馬の肢を洗ったり、ブラシをかけたり)を行います。
これらを自分で行えば、それも運動になりますので、効果は更に上がると思います。
やってみると分かると思いますが、初めは結構きついと思います。馬の肢を洗うときはしゃがんで作業をしますし、ブラシをかけるときは、手を高いところまで伸ばしたりと、普段使わない筋肉を使うことを感じられると思います。
乗馬クラブによっては、会員にやらせないというところもあるかもしれませんが、ダメ元で馬装や手入れもやってみたいと頼んでみるのも手だと思います。
乗馬で痩せる(ダイエットする)ことのメリット
乗馬で痩せることができること、乗馬の消費カロリーについて説明してきましたが、乗馬で痩せる(ダイエットする)ことのメリットについても説明していきたいと思います。
主に以下の2点です。
・乗馬を楽しむだけでダイエット効果が得られる
・乗馬によって下半身を中心に痩せやすい体ができる
順番に説明していきます。
乗馬を楽しむだけでダイエット効果が得られる
ランニングやウォーキングなどは、自宅の近くを歩いたり走ったりしますが、毎日同じ景色で飽きてしまいますよね。
一方で乗馬は、毎回乗る馬が変わったり、馬に言うことを聞いてもらうために必死になっているとあっという間に時間が過ぎていきます。
レッスンは40~45分というところが多いと思いますが、「え?もう終わり?」という感じだと思います。
ダイエットのためにやっているということを忘れて楽しんでいる間に痩せられる点がメリットです。
乗馬によって下半身を中心に痩せやすい体ができる
乗馬は下半身で馬にまたがり、扶助(馬に指示すること)をします。
そのため、下半身のインナーマッスルが鍛えられると言われています。結果として、下半身を中心として全身の基礎代謝を上げ、痩せやすいからだを手に入れることができます。
乗馬で痩せる(ダイエットする)ことのデメリット
ここまで、「乗馬で痩せることはできる」と書いてきましたが、少し考えておかなければならないデメリット(注意点)があります。
それは、普通の方の場合、
・毎日乗馬をすることはできない
ということです。
例えば、お仕事をしながら、乗馬クラブに通うことを考えると、馬に乗るのは週1回程度になる方が多いと思います。
週1回通うだけでは、ダイエット効果は薄いということはお分かりいただけると思います。
乗馬の消費カロリーは1時間で164kcal程度です。手入れの時間なども入れて300kcalだとしましょう。
月に4回通うとして、300kcal×4回=1,200kcalですよね。
脂肪1kg=約7000kcalですから、1か月で0.2kgぐらいのダイエット効果ということになります。
週末の乗馬だけで劇的に痩せるということは期待できません。
乗馬でのダイエット効果を日常生活で活かして痩せる
週1日の乗馬だけだと大きなダイエット効果は期待できないのは、先に述べた通りですが、「乗馬でのダイエット効果を日常生活で活かして痩せる」ことはできます。
具体的には、
日常生活の中で、乗馬での姿勢を意識した生活を送る
ことです。
乗馬は馬に乗らないと練習はできませんが、姿勢の練習は馬上でなくてもできますよね。
乗馬は良い姿勢で乗ることが何よりの上達のコツです。馬に跨ったときに使っていた筋肉を意識しながら、日常生活で良い姿勢を意識することで上達につながります。
その結果、普段の生活での消費カロリーも増加して痩せていくということにつながると思います。
乗馬マシーンを使って乗馬に必要な体幹を鍛える
姿勢を意識すると言われてもなかなか難しいという方には、乗馬マシーンを使って乗馬に必要な体幹を鍛えるという方法があります。
私の実家に乗馬マシーンがありましたが、常歩については、それなりに実際に馬に乗っている感覚に近いものがあります。
初心者の方は、動きに慣れるということと、乗馬に必要な体幹を鍛えるという観点で、使ってみるのもアリだと思います。(高い物なので無理に買う必要はないです)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
乗馬で痩せたい、ダイエットしたいという方に向けて、この記事では、
・乗馬で痩せることはできる?
・乗馬のダイエット効果は?
・乗馬の消費カロリーはどれぐらい?
といった疑問にお答えしてきました。
繰り返しになりますが、乗馬で痩せることはできます。でも週1回程度の乗馬クラブ通いでは劇的な効果は得られません。日常生活の中で乗馬の騎乗姿勢を意識して生活をすることをミックスして、ダイエット効果を上げていきましょう。
記事は以上です。