ソラマメ栽培を経験された方はご存じだと思いますが、ソラマメは「アブラムシ」がめっちゃ付きやすいですよね。
一度発生するとひどい。特に成長点の葉先は、アブラムシがひしめき合ってすごいことになります。
というわけで、この記事では、
・ソラマメに発生したアブラムシを駆除する方法は?
・アブラムシを防除する良い農薬は?
・そもそもアブラムシが付かないようにするには?
といった疑問にお答えしたいと思います。
この記事の信頼性
この記事の筆者は家庭菜園を始めて7年以上です。市民農園での露地栽培とプランター栽培で30種類以上の野菜栽培を行っています。ソラマメは大体隔年で育てています。
ソラマメにアブラムシが発生!どんな問題が?
ソラマメにアブラムシが発生した場合、放っておくと以下のような問題が起こりますので、発生したらさっさと駆除しましょう。
・大量に発生すると株の生長が止まる
・ウイルス病に感染する
・アブラムシの排泄物で茎や葉が汚れる
順番に説明します。
大量に発生すると株の生長が止まる
アブラムシの問題点1つ目は、株の生長に影響があるということです。
少量のアブラムシが付着している程度であれば問題はないのですが、大量に発生すると、葉から養分を吸い取ってしまうため、株の生長が止まってしまいます。
特にソラマメの場合は、先端の生長点のところにぎっしり発生することが多いですので、そら豆の生長に大きな影響があります。
ウイルス病に感染する
2つ目は、ウィルス病に感染する、です。
アブラムシは葉から汁を吸うときにウィルス病をうつすことがあります。
ソラマメの場合、モザイク病などになります。ウィルス病は、感染してしまうと治らないので、感染する前にアブラムシを防除する必要があります。
アブラムシの排泄物で茎や葉が汚れる
3つ目は、茎や葉が汚れる、です。
ソラマメの場合、茎や葉を食べるわけではないので、多少、茎や葉が汚れても問題はありませんが、アブラムシが大量発生すると、排せつ物で茎や葉ばべたべたして気持ちが悪いです。
【ソラマメ栽培】害虫:アブラムシ対策【駆除方法・農薬など】
ソラマメ栽培における最大の害虫(と思っている)アブラムシの対策を説明していきます。大きく分けて2通りです。
・農薬を使わない
・農薬を使う
上記の通り。
順番に説明していきます。
農薬を使わない駆除方法
農薬を使わない駆除方法は、主に以下の通りです。
・茎や葉を揺らして落とす
・水で洗い流す
・粘着テープで駆除
・牛乳や木酢液でスプレー
・天敵で退治
・摘芯
順番に説明します。
茎や葉を揺らして落とす
一番簡単な方法ですが、茎や葉を揺らすとバラバラとアブラムシが落ちていきます。
落ちたアブラムシは死んでいないので、そのまま放っておくと、また昇ってきます。
落ちるところに、バケツなどで水を張っておけば、水面に落ちるので、アブラムシは死にます。
バケツなどがない場合は、あたりに水を撒いて流してしまいましょう。マルチをかけている場合に有効な方法です
水で洗い流す
ホースやスプレーなど、水で洗い流す方法もあります。
ホースの先端にジェットノズルなどをつけて勢いよくアブラムシに水を当てて吹き飛ばします。アブラムシは死んでいないので、また戻ってきますが、繁殖速度を弱めることができます。
大量発生していない場合や気づいたときにやると良いです。
私は100均で購入したペットボトルを使ったスプレーを愛用しています。近くに蛇口や電源がなくても使えるので便利です。
粘着テープで駆除
ガムテープなどを裏返しにして、粘着面でアブラムシを貼り付けて駆除します。
テープについたアブラムシは確実に捕殺できますので、効果的です。
手でアブラムシを触りたくない方におすすめです。
牛乳や木酢液でスプレー
牛乳や木酢液を薄めてスプレー散布する方法もあります。
木酢液は500倍程度に希釈すればよいと思います。
天敵で退治
アブラムシの天敵であるテントウムシに助けてもらうという方法もあります。
成虫のテントウムシは、飛んで行ってしまうので、できればテントウムシの幼虫を集めて、アブラムシの発生している場所に放ちましょう。
もりもり食べてくれると思います。
摘芯
ある程度(60~70センチ)株が生長していたら、摘芯も効果が大きいです。
アブラムシは先端に集中していますから、摘芯すれば、先端についているアブラムシも一緒に退治できます。
農薬を使う駆除方法
ソラマメ栽培のアブラムシ対策で使う農薬をいくつか紹介しておきます。
ベニカマイルドスプレー
オーガニック栽培で使用可能な食品成分から作られた殺虫剤。
家庭園芸用スミチオン乳剤
1000倍希釈で、収穫の3日前までに散布します。
【ソラマメ栽培】アブラムシを発生させないために
ここまでアブラムシの駆除方法を見てきましたが、そもそもアブラムシを発生させないためには何を気を付けて、どのような対策ができるのか、を説明しておきます。
アブラムシが発生しやすい条件は、以下と言われています。
・土の窒素分が多すぎる
・土が固すぎて株の生長が弱い
ですので、まずは、アブラムシが発生しにくい、土を作りましょう。
・よく耕す
・肥料は控えめに
ということですね。
そのうえで、アブラムシが嫌がる、キラキラ光るもの(テープや銀マルチ)を使ったり、アブラムシが集まる黄色い粘着テープを使うと良いと思います。
私の借りている農園でも、上記対策の有無でアブラムシの発生状況が大きく違っていますので、やってみる価値はあると思います。
まとめ
いかがでしょうか。
この記事では、
・ソラマメに発生したアブラムシを駆除する方法は?
・アブラムシを防除する良い農薬は?
・そもそもアブラムシが付かないようにするには?
といった疑問にお答えしてきました。
ソラマメ栽培では、やっかいなアブラムシですが、丁寧に対応していれば、大量発生は防げると思います。
ダメなときは何をやっても駄目ですが、、、その時はスパッとあきらめるのも大事ですね。
というわけで記事は以上です。