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【ジャガイモ栽培】表面がかさぶた状にぼこぼこになる理由【対策は?】

ジャガイモ栽培をしていると、収穫したときに表面がかさぶた状にボコボコになっていることありませんか?

原因は「そうか病」という病気です。

この記事では、

・収穫したジャガイモの表面がかさぶた状にぼこぼこになっているけど何が原因?

・食べることはできるの?

・そうか病の原因と対策

といった点についてお答えしていきたいと思います。

この記事の信頼性

この記事の筆者は家庭菜園を始めて7年以上になります。市民農園での露地栽培とプランター栽培で30種類以上の野菜栽培を行っています。ジャガイモは毎年育てています。

【ジャガイモ栽培】表面がかさぶた状にぼこぼこになる理由はそうか病

じゃがいも そうか病じゃがいもを栽培していると、収穫すると表面がぼこぼこになっているということがあります。

これは「そうか病」が原因です。

「そうか」とは痘痕(あばた)のことで、ジャガイモのイモにあばた状の病斑が出来るのが特徴の病気です。

そうか病が発生する原因

そうか病の発生原因は、細菌です。

そうか病が発生する主な要因としては、以下3点が挙げられます。

  • 連作
  • 種芋
  • 土壌pH

じゃがいもは、「連作」すると土壌中にじゃがいもを好む細菌が増えやすくそうか病になりやすくなります。

また、種芋が病気などにかかっているとそうか病にもかかりやすくなりますので、無病の種芋を購入したり、そうか病に強い品種などを選ぶと良いです。

そして重要なのが、「土壌」のphです。土壌がアルカリ性に傾いていると、そうか病が発生しやすくなります。

そうか病にかかったジャガイモは食べれる?

表面がぼこぼこしてしまうので、見た目は良くないですが、そうか病にかかったジャガイモは食べても全く問題はありません

少し厚めに皮をむくなりして、でこぼこした箇所を取り除いてあげれば普通に食べられますし、味も変わりありません。

そうか病の対策【米ぬかが有効】

最後にそうか病の対策について説明します。

そうか病のやっかいなところは、収穫してみるまで病気にかかっているかどうかわからないということです。

なので、栽培する際は、病気にならないようにしっかり準備することが重要です。

具体的な対策を説明していきます。ポイントは以下の通り。

・土壌をアルカリ性に近付けない。

・病害の無い種イモを使う

・米ぬかを使う

・連作をしない

・薬剤を使う

順番に説明します。

土壌をアルカリ性に近付けない

そうか病は、ph6.5以上になると多発しやすく、phは5.5以下に抑えるのが理想です。つまり、酸性を保ちアルカリ性に近づけないということです。

従って、栽培前に苦土石灰を撒かない、というのが一番簡単な対策です。

日本の土壌は基本的に酸性に傾きやすいので、植え付け時にph5.5以上だったとしても芋が生長する頃には酸性になっていることも多いので、それほど神経質になる必要はありません。

とは言え、アルカリ性に土壌が傾きすぎている場合などは、以下のような土壌改良剤を投入して、酸性に傾けておくと安心です。

強酸性の土壌改良資材です。(原体pH:約 3)

土壌を酸性に保ちつつ、カルシウム栄養とミネラルを供給する、独特の『酸性のカルシウム』栄養資材です。

病害の無い種イモを使う

これはそうか病に限らずジャガイモ栽培の基本ですが、病害の無い種芋を使うということです。

ホームセンターなどで種芋用に販売されているものを購入すれば問題ありません。

米ぬかを使う

3点目は米ぬかを使うです。

米ぬかにはそうか病軽減効果があるとされています。

具体的には、植え付け前に米ぬかを100~300㎏/10aを使うことで、病気にかかりにくくなるという研究結果が報告されています。

1a(アール)は100㎡ですので、10㎡の家庭菜園であれば、米ぬか1~3㎏です。

研究の内容は、以下の赤枠通りで、出荷可能なイモ(つまりそうか病の発生が僅少ということ)が90%以上となっていて米ぬかを使うとかなりそうか病の発生が抑えられているのがわかると思います。

逆に米ぬかを使わないと50割近くが出荷できない程度のそうか病にかかっているという結果です。

詳細は、鹿児島県のHPに掲載されている研究結果を参照ください。

有機野菜栽培事例(鹿児島県HP)

連作をしない

4点目は連作をしない、です。

他の作物でも同様ですが、連作をするとその野菜を好む細菌類が土壌に増え、連作障害として病気にかかりやすくなったりします。

そうか病についても同様で、土壌中にじゃがいもを好む細菌が増えてそうか病になりやすくなります。

薬剤を使う

絶対失敗したくないという方向けの最終手段としては、「薬剤を使う」です。

JAなんかで推奨されているそうか病対策の薬剤が、「フロンサイド粉剤」です。土壌殺菌剤でそうか病に有効な種芋の植え付け前に30坪当たり3㎏~4㎏を全面散布することで効果を発揮します。

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まとめ

いかがでしょうか。

この記事では、

・収穫したジャガイモの表面がかさぶた状にぼこぼこになっているけど何が原因?

・食べることはできるの?

・そうか病の原因と対策

といった点についてお答えしてきました。

家庭菜園では、そうか病が出たところで食べられるので、あまり気にしないというのが一番ですが、見た目など気になる方もいると思いますので、

この記事でご紹介した対策、特に「米ぬか」は是非お試しください。同じイモ類のサツマイモにも同様に効果があると思いますよ。

記事は以上です。最後に記事中に掲載したリンクを再掲しておきます。

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はぴねこ
ただの猫好きおじさんです。様々なきっかけで仕事に縛られず残りの人生を楽しんで生きようと決めました。楽しかったことや役に立つことを発信していきたいです。

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