里芋は栽培期間の長い野菜なので、大きく育てたり、多収穫にするためには、栄養が欠かせません。
この記事では、里芋栽培における肥料に関して、
・里芋栽培で肥料はいつあげれば良いの?
・追肥のタイミングを知りたい
・里芋に良い肥料は?
という疑問にお答えしていきます。
この記事の信頼性
この記事の筆者は家庭菜園を始めて7年以上になります。市民農園での露地栽培とプランター栽培で30種類以上の野菜栽培を行っています。里芋は毎年育てています。
ちなみに昨年の収穫のツイートが以下。家庭菜園ですので、栽培株数は少しです。
本日の里芋の収穫。例年より沢山取れました。親芋栽培やマルチ栽培は最強ですね😌
以下記事が収穫量増やすための参考になると思います。#里芋栽培#家庭菜園https://t.co/HRlWxISxi1 pic.twitter.com/qnLQtBJQkN— はぴねこ (@nekocat2016) November 3, 2022
【里芋栽培】肥料のやり方【肥料・追肥はいつやれば良いか?】
それでは早速、里芋栽培における「肥料のやり方」「肥料はいつやるのか」という疑問にお答えしていきます。
里芋は栽培期間(春~秋まで)が長い野菜ですので、肥料切れを起こさないようにすることが肝心で、複数回に分けて肥料をあげます。
里芋に肥料をやる基本的なタイミングは以下の通り。
・種芋の植え付け前
・発芽後
・収穫期前
種芋の植え付け前
種芋の植え付け前には、堆肥や有機肥料を土壌に混ぜ込んで、栄養分を補給します。
また、窒素・リン酸・カリウムのバランスがよい肥料を適量与えることで、根の発育を促し、収量を増やすことができます。栽培が長期間にわたるので、溝施肥で与えるのが効果的です。
溝施肥:畝の中央に深さ20㎝程度の溝を掘り、溝の中に肥料をまいて土を埋め戻す方法
発芽後
発芽後は、葉が3~4枚出た頃に、土寄せと合わせて1回目の追肥を行います。時期的には5月下旬から6月中旬です。
窒素を中心とした肥料を与えるとよいでしょう。窒素は葉の発育に必要な栄養素であり、根に対して葉が成長し過ぎないように、適量を与えることが大切です。
土寄せなしで多収穫の栽培方法については、以下記事を参考にどうぞ
収穫期前
収穫期前は、芋を育てるための肥料を与えます。時期的には6月下旬から7月上旬です。こちらも土寄せと同じタイミングでやります。
カリウムやリン酸が豊富な肥料を与えることで、芋の収量を増やしたり、糖度を上げたりすることができます。芋が育つ期間は比較的短く、追肥のタイミングを逃すと芋の成長に影響が出る可能性がありますので、注意が必要です。
なお、肥料を与えすぎると、病気や虫害の原因になったり、芋の品質が低下する場合があるので、必要な量を守りながら施肥を行うようにしましょう。
里芋栽培に適した肥料
一般的には、里芋に適した肥料は、窒素、リン酸、カリウムの3つの栄養素をバランスよく含む、総合肥料や有機肥料です。
以下に、それぞれの栄養素が含まれる肥料の例を挙げます。
- 窒素:鶏糞、豚糞、油かす、木質バイオマス灰、アンモニウム硝酸、尿素、など
- リン酸:リン酸岩、リン酸鉄、リン酸カルシウム、骨粉、など
- カリウム:灰、ポタシュ、カリウム塩、カリウムマグネシウム炭酸塩、など
また、有機質を多く含む堆肥やコンポスト、腐葉土などの有機肥料も、里芋の栽培には適しています。有機肥料は、土壌の保水力を高め、微生物を活性化させるため、里芋の根の成長を促進する効果があります。
私は、牛糞たい肥、化成肥料のみで育てていますが、里芋専用の肥料もありますので、失敗したくない方は専用肥料を使うのもありだと思います。
なお、1回目の追肥の際に液肥を使うとより初期の生長を促すことができるのでお勧めです。
【経験談】あまり厳密に肥料をやる必要はない
ここまでいろいろと里芋栽培における肥料について説明してきましたが、経験的に「あまり厳密に肥料をやる」必要はありません。
話が違うじゃん、と思われる方もいるかもしれませんが、
私の場合、普通にサラリーマンをやっている中での家庭菜園ですので、忙しくて農園に行けないことも多々あります。
追肥のタイミングを逃したとか、肥料をやり忘れたとかしょっちゅうです。
でも、里芋は意外と丈夫ですし、多少雑に扱っても元気に育ってくれますので、厳密にやらなくても大丈夫です。
なので、「適当」に楽しんで育てましょう。忙しい方に特におすすめなのが「深植え&マルチ栽培」です。これは本当に楽です。記事リンクを貼っておくのでご興味があればどうぞ。楽に栽培したい方「必見」です。
まとめ
いかがでしょうか。
この記事では、里芋栽培における肥料に関して、
・里芋栽培で肥料はいつあげれば良いの?
・追肥のタイミングを知りたい
・里芋に良い肥料は?
という疑問にお答えしてきました。
まとめると、植え付け前、発芽後、収穫期前の3回(追肥は2回)ということでした。とはいえ、経験談にも書きましたが、厳密に守らなくても大丈夫。
元気ないとか生長が遅いなというときに追肥してあげるぐらいで十分です。気楽に栽培を楽しみましょう~。
記事は以上です。最後に記事中に掲載したリンクを再掲しておきます。