皆さんは馬術競技にいくつか種類があるはご存じでしょうか。この記事では、
・馬術競技にはどんな種類・種目があるの?
という疑問にお答えしていきたいと思います。
この記事の筆者は、学生時代に全日本学生大会の出場経験もあり、乗馬経験はそれなりにある者です。
【違いを説明】馬術競技にはどんな種類があるの?
水泳にも「自由形」「平泳ぎ」「バタフライ」など、泳法による競技の違いがあるように、馬術にもいくつかの競技あります。
オリンピック競技となっているのは
・馬場馬術
・障害馬術
・総合馬術
の3種目です。ちなみに馬術はオリンピック種目で金メダルを獲得した種目の一つです。詳細はこちらの記事「オリンピック馬術競技 日本人選手の活躍状況は?過去には金メダルも!」をご参照ください。
そのほかにも、FEI(国際馬術連盟)が認定している種目として
『エンデュランス』、『レイニング』、『馬車競技』、『軽乗』、『パラ馬場馬術』というものがあります。
日本馬術連盟では、『障害馬術』、『馬場馬術』、『総合馬術』、『エンデュランス』を公式種目として扱っていますので、ここでは、これらの4競技の概要についてご説明したいと思います。
馬術競技の種目①:障害馬術

馬術競技として真っ先に思い浮かぶイメージが障害馬術ではないでしょうか。
馬場の中に設置された障害物(走り高跳びのバーのようなものですね)を順番にクリアして、総減点とタイムを競う競技です。
障害物に設置されているバーを落下させたり、馬が障害の前で止まってしまったりすると減点になります。
観戦していて結果が分かりやすい競技だと思います。オリンピックの馬術競技で日本が金メダルを獲得している種目でもあります。
ジャンプオフ(ゴルフでいうプレーオフ)の映像ですが、2mの障害を越える希少な映像です。
馬術競技の種目②:馬場馬術

馬場馬術はよくフィギュアスケートに例えられ、特に(今では廃止されましたが)フィギュアスケートの規定演技に似ています。
規定演技では決められた課題をいかに正確に演技したかによって得点が争われますが、
馬場馬術も演技項目(競技のレベルによって異なる)が決められており項目ごとに審査員が得点を与え、その得点率で勝敗を競います。
得点は項目ごとに10点満点で採点されます。
馬場馬術では、馬ができる究極の動きを追求しますので、「スキップのような動き」「その場で足踏み」、「横に歩く」等々、様々な美しい動きで魅了してくれる競技です。
ロンドン五輪の法華津選手の動画です。70代の年齢を感じさせない見事な演技です。
馬術競技の種目③:総合馬術

馬場馬術、障害馬術、耐久競技を3日間にわたって行う競技です。英語ではスリーデイイベントとも呼ばれます。
陸上競技の10種競技(100m走、砲丸投げ、走り高跳びなどを2日間にわたって競技)のようなものでしょうか。
耐久競技はクロスカントリーで、自然の中に作った障害や水濠などを数十個を飛越し、数kmの距離を疾走します。
クロスカントリーでの馬のスピードは時速30kmを超え、迫力満点。
3日間にわたって競技を行い3種目の総減点を競います(減点が少ない人馬が勝ち)。
まさに人馬一体となった総合力を試す競技となっています。
騎乗者からの視点でクロスカントリーが見れる珍しい動画がありましたので張り付けておきます。映像だと遅く感じるかもしれませんが、体感はかなり早いはずです。
馬術競技の種目④:エンデュランス
この競技は「馬のマラソン」と例えるとわかりやすいと思います。
数十kmからトップクラスの競技になると160kmにもおよぶ長距離を走り走破タイムを競います。
途中チェックポイントで獣医の診断を受け馬体に問題がないことが確認された人馬が先に進めるようになっていて、長距離を走る馬の健康状態に重きを置いた競技となっています。
まとめ
いかがでしょうか。
この記事では、
・馬術競技にはどんな種類・種目があるの?
という疑問にお答えして、馬術競技について、『障害馬術』、『馬場馬術』、『総合馬術』、『エンデュランス』をご説明させていただきました。
どんな種目なのか知っておくと、オリンピックなどで競技を見るときにより楽しめるとおみます。
オリンピックの馬術競技に関する記事もまとめています。良かったらどうぞ。