この記事では、
・乗馬をして公道を歩くのは免許が必要か?
という疑問にお答えしていきたいと思います。
【乗馬】馬に乗って公道を歩くのに免許は必要?
乗馬をしているとき、ふと、「ひと昔前までは、道を馬が歩いていたんだよなあ」と思ったり、「このまま公道を歩いてみたいなあ」と思ったりしました。
現代社会では、車の運転に免許が必要なのですが、馬に乗って公道をあるくのは免許が必要でしょうか?
結論から言えば、
免許は不要
です。もう少し深堀りしていきます。
馬で公道を歩く際のルールは道路交通法に定められている
馬で公道を歩く際のルールは道路交通法に定められています。道路交通法での馬の扱いは以下の通りで軽車両となっています。
(定義)第二条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。十一 軽車両 次に掲げるものであつて、身体障害者用の車椅子及び歩行補助車等以外のものをいう。
イ 自転車、荷車その他人若しくは動物の力により、又は他の車両に牽けん引され、かつ、レールによらないで運転する車(そり及び牛馬を含む。)
軽車両ということは、自転車などと同じですので、免許は不要ということになります。
免許は不要ですが、違反や罰則はあります。軽車両に適応される罰則は以下の通りですので参考にしてください。
- 飲酒運転(懲役3年以下または50万円以下の罰金)
- 手放し運転
- 携帯電話を使用しながらの運転
- 傘差し運転など不安定な乗り方
- 子供を前後に二人乗せての運転
- 二人乗り(16歳以上の運転者が6歳未満の子供1人を幼児用座席に乗せている場合は除く)
- 夜間無灯火運転
- 信号機無視(手信号も含む)
- 一時停止無視(踏み切りでの一時停止違反)
- 右側通行(危険回避など、やむをえない場合は除く)
- 安全運転義務違反(人に危害を及ぼす運転)
- 2台以上並んでの走行(道路標識等により並進することができる場合は除く)
- 自転車道が設けられているのに自転車道を走行しなかった
- 右折・左折・進路変更時に合図をしなかった
馬で公道を歩く際の注意点
都会で馬に乗って公道を歩くということはあまりないと思いますが、公道を歩く際の注意点をいくつか挙げておきますので、参考にどうぞ。
・大きな音などに馬が驚いて暴れる可能性がある
・ボロ(糞)や尿の処理が必要(垂れ流しはダメ)
・マンホールなどの上では、足を滑らす可能性がある(特に雨の日)
・アスファルトの上で、落馬した場合、大けがにつながる可能性がある。
乗馬ライセンスは公道を馬で歩くための免許ではない
乗馬の免許に関連して、「乗馬ライセンス〇級」という言葉を聞いたことがあると思います。
「乗馬ライセンス5級をとれるコース」など、乗馬クラブの勧誘の際よく耳にするワードです。
英語で言うと、ライセンス=免許ですよね。
運転免許は「driver licence(ドライバーライセンス)」ですし、乗馬ライセンス=乗馬の運転免許のような言葉のイメージがありますが、運転免許ではないです。
乗馬ライセンスは、書道〇級、柔道〇段のようなもので、その人の乗馬の技能レベルを認定してくれる資格と考えていただければOKです。
詳しくは、乗馬ライセンス5級とは?取り方、試験問題、メリットについて説明で解説していますので、参考にどうぞ。
乗馬ライセンスは、正式には、乗馬技能認定と呼ばれていて、『公益社団法人全国乗馬倶楽部振興協会』が定めた全国統一の基準にもとづいて技術を認定してもらえるものです。
まとめ
いかがでしょうか。
この記事では、
・乗馬をして公道を歩くのは免許が必要か?
という疑問にお答えしてきました。都市部で馬に乗って公道に出るということはあまり想定できませんが、公道に出る際は、道路交通法をご自身でご確認の上、違反の内容にお楽しみください。
記事は以上です。ありがとうございました。
▶乗馬ライセンス5級とは?取り方、試験問題、メリットについて説明