皆さんは、ヘルプカード・ヘルプマークをご存知でしょうか。
私は先日まで全く知らなかったです。
知らなかったことで、助けを必要としている人に何もできなかったことを残念に思いました。
同じような思いをされた方に向けて、ヘルプカードとは何か少し調べましたので、
お伝えしたいと思います。
私の体験:電車の中でヘルプカードを見せられた
先日、電車の中でおばあさんがいました。
体調が悪そうなので、席を譲りますよと声を掛たのですが、
全く反応がなかったので、変わった人だなと思っていました。
しばらくして、そのおばあさんはしゃがみこんでしまいました。
周りの方は眺めているだけなので、改めてジェスチャーを交えて席を譲ると、
気づいて座ってもらえました。
そのときにおばさんが自分のカバンに付けていたあるものを指さしました。
それが、ヘルプカードでした。
私自身、初めて見るカードで、そのときはそれが何なのかわかりませんでした。
ヘルプカード・ヘルプマークとは
(画像は、東京都福祉健康局HPより引用)
ヘルプカードやヘルプマークは、
義足や人工関節を使用しているかた、内部障害や難病のかた、または妊娠初期のかたなど、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるように作成されたカード、マークです。
ケガをしている、高齢者の方、お腹の大きな妊婦の方のように、外見からわかる援助や配慮が必要な方ではなく、ぱっと見ると健常者のように見えてしまう方々に周囲が配慮できるようにした取り組みということです。
とても良い取り組みですよね。私の子供も難病で、電車、バスで立っていることが困難なことがあります。一見、健常者に見えますから、つらくても席を譲ってもらえることはありません。
認知度が広がって、目的通り周囲の方々が気づいて援助・配慮できる、そんな社会になってほしいと願います。
似たようなもので、妊娠されている方の「マタニティマーク」は有名ですよね。
各自治体で、ヘルプカードの他、SOSカードや防災手帳など、地域に応じたものが作られているそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=gdEvFsTfdv0
こんなパスケースも出ているようですので、周りも気づきやすいですよね
[rakuten id=”hawkeye:10002276″ kw=”【ヘルプマーク/のびパス】光に反射する パスケース オリジナル商品 “]
ヘルプマークを身につけている人を見かけたら
ヘルプカードを身につけている人を見かけたら、以下のような対応をしてあげましょう。
- 電車・バス内では席を譲る
外見では健康に見えても、立ち続けるのが困難な方がいます。電車やバスの中では、ヘルプカードを持っている方を見かけたら席をお譲りしましょう。逆に、外見からわからないため優先席に座っていると不審な目で見られ、ストレスを受けられている方がいるようです。 - 駅や商業施設では、声をかけるなどの配慮をしましょう
突発的な出来事に対して対応できない方や、立ち上がる・歩く・階段の昇降などの動作が困難な方もいます。ヘルプカードを身に着けている方が何か困っている様子に気づいたら積極的に声をかけてください。 - 災害時は避難の支援しましょう
災害時は、視覚障害者や聴覚障害者等は状況把握が難しいです。また、手足が不自由な方は自力での避難が困難な場合があります。ヘルプカードを身に着けている方がいたら、避難を支援してあげましょう。
どこでもらえるのか
ヘルプカードはどこで入手することができるのでしょうか。
東京都では、以下の場所で配布しているそうです。
・都営バス各営業所
・荒川電車営業所
・日暮里・舎人ライナー(日暮里駅、西日暮里駅)駅務室
・ゆりかもめ(新橋駅、豊洲駅)駅務室
・多摩モノレール(多摩センター駅、中央大学・明星大学駅、高幡不動駅、立川南駅、立川北駅、玉川上水駅、上北台駅)駅務室(一部時間帯を除く)
・東京都心身障害者福祉センター(多摩支所を含む)
・都立病院、公益財団法人東京都保健医療公社の病院等
悪用している人がいるといううわさ
外見からわからなくても、周りに支援が必要なことを伝えるためのヘルプカードですが、
それを悪用している人がいるとのうわさがあります。
ヘルプカードは、駅などで配布して、幅広い普及を進めていますが、診断書の提示等が不要なため、簡単に貰えてしまいます。
偽ってヘルプカードを身に着け、電車、バスで席を譲ってもらっている、人がいるという話です。
もし本当なら非常に残念な話です。即刻やめてほしいと思います。
悪用によって本当に支援が必要な方々への普及が進まなくなることが心配です。
まとめ
いかがでしょうか。
ヘルプカード・ヘルプマークについて調べてみました。
ヘルプカードを初めて見たとき何をすれば良いのかわからなかったという体験から、
まだ知らない皆さまにお伝えしたいと考えたためです。
この記事が皆様の何かの役にたてば幸いです。