乗馬を始めた初心者が気になるのはどれぐらいの時間かければ上手く乗れるようになるのか、ということだと思います。
この記事では、
・乗馬初心者が上達するために必要な時間(鞍数)はどれくらいなの?
という疑問にお答えしていきたいと思います。
この記事の信頼性
この記事の筆者の大学時代の4年間馬術部に所属し、全日本学生大会にも出場経験ありの乗馬経験です。
乗馬が上手くならなないと悩んでいる方はこちらの記事「乗馬がうまくならない人が上達のために気を付けるべき3つのこと」も合わせて読むと参考になると思います。
【体験談】乗馬初心者の上達速度の目安(鞍数)はどれぐらい?
乗馬初心者が上達するためにはどれぐらいの時間が目安なのでしょうか。
結論から言えば、わかりません
ふざけているわけではなく、上達の定義をどこに置くかで答えが変わってしまうからです。
学生時代に全日本学生を含め様々な競技・大会に出場した私も、まだまだ上達余地がある(というかまだまだ下手)と思っています。
というわけで、この記事では、以下のような各歩様ごとに一般的な目安をお答えしていきたいと思います。
・常歩
・速歩(軽速歩)
・駆歩
順番に説明していきます。
馬の歩様については、「【歩様について解説】馬の歩き方・走り方は4種類【動画あり】」を参考にしてください
①常歩:必要な時間の目安(20鞍)
乗馬の場合、どれぐらい馬に乗ったかということを表す表現に鞍数というものがあります。何回馬に乗ったかと同義ですが、通常、鞍数を目安にステップアップしていくことになります。以下鞍数を基準に説明していきます。
さて、常歩についてですが、
すでに体験乗馬をしたことがある方は、常歩の動きについていくことはそれほど難しくないと感じていると思います。
乗馬クラブなどでは、最初の20鞍ぐらいまでは、常歩、軽速歩を中心とした部班運動をやることになります。
その中で、巻乗りなどの円を描く運動などを覚えていきますが、部班運動かつ常歩であれば、20鞍もあればなんとなくできるようになっていると思います。
馬によって曲がりにくいといったこともありますので、できる日とできない日があってもあまり気にする必要はありません。
鞍数を重ねていくと自然にできるようになりますから。
私の学生時代は、上級生が乗った馬のクールダウンで(10分程度ですが)常歩に乗るチャンスがあり、積極的に騎乗回数を増やして常歩に慣れるようにしていました。(乗馬クラブでは難しいかもしれませんが。)
②軽速歩:必要な時間の目安(~40鞍)
常歩と同時に行うのが速歩です。
速歩については、
・軽速歩(けいはやあし)
・正反撞(せいはんどう)
の二種類があります。
軽速歩は、馬の振動に合わせて鐙に立ち上がるため、衝撃を受けることがなく、バランスを取りやすいです。一方、正反撞は馬の背中に座り続けるため、上下動が激しいため初心者がバランスをとるのは難しいです。
というわけで、一般的には、速歩は軽速歩から始めます。
常歩を交えた運動で20鞍ぐらいを目安に練習することになると思います。
私も学生時代は、2鞍目から軽速歩をするよう指示されました。最初は鐙にうまく立てな語ったり、バランスを崩したりしますが、20鞍ものるとだんだんと安定するようになります。
部班運動も馬のコントロールを手綱に頼ってしまうことが多いと思いますが、なんとなくできるようになると思います。
③駆歩:必要な時間の目安(~50鞍)
駆歩を始めるのは大体どれぐらいかと言えば、乗馬クラブなどでは、一般的には、20鞍目ぐらいでしょうか。
大学では、入部後4月中には駆歩を始めます。1日1鞍ですから、大体20鞍~30鞍目ぐらいでしょうか。同じような感じですね。
常歩、軽速歩を20鞍ほど乗っていると、だいぶ騎座も安定してくるでしょうから、「それでは駆歩をやってみましょうか」という感じになると思います。
駆歩への移行が最初は難しいと思いますが、50鞍も乗れば大丈夫だと思います。
その後、乗馬クラブなどでは、馬場馬術の第一課目の練習、横木通過、低障害などの練習をすると思います(ここまでで大体100鞍ぐらい)
大学では、夏の合宿時には、クロスバーの低障害のコースの練習をしていましたので、同じように100鞍ぐらいの騎乗だったと思います。
個人差はあるとは思いますが、100鞍になっている頃には、軽速歩や駆歩はある程度ちゃんときるようになっていますので、初心者の方は焦らずに指導者の指導を一つ一つ吸収するように心がけましょう。
初心者が短時間で爆速で乗馬上達を果たす方法
最後に、初心者が短時間で爆速で乗馬上達を果たす方法をお伝えしたいと思います。
結論から言います。答えは、
1鞍でも多く乗る
ことです。乗馬は乗れば乗るほどうまくなります。特に初心者から100鞍までは急速に伸びます。
週1回の練習でも1鞍よりも2鞍、3鞍と乗れば、2倍、3倍のスピードでうまくなれます。
乗馬は、馬に乗ってするスポーツですので、馬から下りている時間に練習できることが少ないです。
ですから、早く上達したい方は「沢山乗る」というのが答えです。
とはいえ、人によって上達速度もまちまちです。伸び悩んでいた人がきっかけ一つで急に伸びるということも良くあります(学生などでもよく見られます)ので、基礎を大切にあせらずじっくり取り組むのが上達の近道だと思います。
まとめ
この記事では、
・乗馬初心者が上達するために必要な時間(鞍数)はどれくらいなの?
という疑問にお答えしてきました。
直接的な答えになっていないかもしれませんが、鞍数の目安をお伝えしてきました。
最後に、乗馬で悩んでいる初心者の方におすすめの本を紹介しておきます。
こちらの本の著者の平島文江さんは元アパレル勤務のOLさん。ふとしたことから乗馬にはまっていき、乗馬インストラクターになってしまった人です。その平島さんが乗馬はじめたころの体験を語った本ですので、初心者の方にピッタリだと思います。
この記事は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。