夏場の貴重な葉物野菜の一つ、空心菜(くうしんさい)。
実際に育ててみると、手間がほとんどかからず、多収穫、長く収穫できるので、何株か植えておくと夏場に重宝する野菜です。
この記事では、
・空心菜(くうしんさい)はどう育てれば良いの?
・空心菜(くうしんさい)の増やし方は?
といった疑問にお答えしたいと思います。
【夏の葉物野菜】空心菜(くうしんさい)とは?特徴など
まずは、空心菜(くうしんさい)がどんな野菜なのか簡単に触れていきます。
空心菜(くうしんさい)は、ヒルガオ科の野菜で、芋はできませんが、サツマイモ属の植物です。「エンサイ」、「ヨウサイ」とも呼ばれます。
主に中華料理の素材として、炒め物やおひたしなどで食べられることが多く茎の中がストローのように空洞になっていることから、空心菜(くうしんさい)と呼ばれています。
空心菜(くうしんさい)の栽培に関する特徴は以下の通りです。順番に説明していきます。
・夏場に少ない貴重な葉物野菜
・栽培に手間がかからず簡単
・長い期間にわたって沢山収穫できる
・丈夫で病気になりにくい
・緑黄色野菜なので栄養が豊富(栄養価はほうれん草よりも高い)
夏場に少ない貴重な葉物野菜
空心菜(くうしんさい)は、小松菜やほうれん草などの葉物野菜が少なくなる夏場が旬の貴重な葉物野菜です。夏場に葉物野菜を摂りたいという方は育ててみると良いでしょう。
夏場に育てやすい葉物野菜については、以下の記事でもご紹介していますので、参考にどうぞ。
栽培に手間がかからず簡単
サツマイモ属ということもあるかもしれませんが、空心菜(くうしんさい)は成長力が旺盛で、ほったらかしでも大丈夫。栽培にほどんど手間がかかりませんので非常に簡単です。
やることは収穫後や成長が鈍いと感じたら必要に応じて追肥するぐらいです。
長い期間にわたって沢山収穫できる
空心菜(くうしんさい)は、ほうれん草などのように収穫して終わりではありません。
収穫したら、脇芽がどんどん生えてきます。適度な大きさになったら、それもまた収穫することができます。初夏から、秋まで長期間にかけて収穫できますので、数株植えておくと重宝するでしょう。
丈夫で病気になりにくい
空心菜(くうしんさい)は、丈夫で病気になりにくいです。私も数年栽培していますが、これといった病気が発生したことありません。
虫がつきにくいです。苗のうちはアブラムシがついたりしますが、葉っぱを食害するような虫はあまり見かけません。たまに葉の裏に卵が産み付けられていることがありますが、目で確認できるので、食べるときはその葉っぱは除いて調理すればOKです。
緑黄色野菜なので栄養が豊富(栄養価はほうれん草の2倍以上)
空心菜(くうしんさい)の栄養は、主に
・カルシウム
・ビタミンA・B・C・E
・β-カロテン
・葉酸
・鉄分
・食物繊維
・カリウム
などです。それぞれの栄養素は、ほうれん草の約2倍から4倍もあるそうです。暑い夏も空心菜(くうしんさい)があれば乗り切れそうですね。
栄養についての詳しい記事は以下を参考にしてください。
空心菜(くうしんさい)の育て方・栽培方法
空心菜(くうしんさい)の育て方・栽培方法について解説していきます。
栽培時期
種まき、植え付け、収穫の時期は以下の通りです。
種まき時期 | 4月中旬~6月下旬 |
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植え付け時期 | 5月上旬~6月下旬 |
収穫期 | 6月上旬~9月末 |
空心菜(くうしんさい)の種まき(播種)
空心菜(くうしんさい)の種まき(播種)は、暖かくなった時期に行います。ポット撒きの場合は、4月中旬ぐらいが最適です。
畑に直接まく場合は、5月~6月に十分に暖かくなってからまけばOKです。
1か所につき2~3粒まき、本葉が2枚ぐらいになったら、生育の良いものを1本残して間引きましょう。
空心菜(くうしんさい)の植え付け
空心菜(くうしんさい)の苗の植え付けは、5月中旬以降に暖かくなってきたら行います。多少植えるのが遅くなっても、暑さには強い野菜ですので、大丈夫です。
本葉が4~5枚になった苗を植え付けましょう。株間は30~40cm取りましょう。植え付けをしたらたっぷり水をやっておきましょう。
乾燥防止のために、マルチや抜き取った雑草などを根元に置いておくと良いでしょう。
苗を植え付けて10日程度の様子です。
空心菜(くうしんさい)の摘心
空心菜(くうしんさい)は、伸びてくる脇芽部分を収穫していきますので、先端は摘心(摘み取り)します。
30cm程度に伸びた茎の先端を摘み取る摘心をします。
空心菜(くうしんさい)の収穫
空心菜(くうしんさい)の収穫は、簡単です。
脇芽が15~20cm程度に育ったらどんどん脇芽を摘み取っていきましょう。はさみで切ればOKです。
脇芽はどんどん出てきますので、どんどん収穫して、もりもり食べていきましょう。
空心菜(くうしんさい)の増やし方【増やし方は挿し芽】
最後に空心菜(くうしんさい)の増やし方について説明したいと思います。
手順は以下の通りです。
①栽培している空心菜(くうしんさい)の茎を収穫(15~20cmぐらい)
②葉っぱを2~3枚残して取る
③茎を水につける(水は適度に交換。夏場は1日2回)
④根が生えてきたら、土に植える
簡単に根が生えてきますので、ほぼ失敗はしないと思います。
なお、この方法は、スーパーなどの市販の空心菜を使うこともできます。
種をまくのが遅れた、苗を買い忘れたという場合でも育てることが可能です。
空心菜(くうしんさい)の栽培はこんな方におススメ
ここまでご説明して来たことを踏まえると、空心菜(くうしんさい)の栽培はこんな方におススメです。
・忙しくて栽培に手間をかけられない方
・野菜栽培の初心者の方
・夏場の葉物野菜を育てたい方
・緑黄色野菜の栄養を摂りたい方
・多収穫の野菜を育てたい方
まとめ
いかがでしょうか。
空心菜(くうしんさい)の育て方や増やし方について、この記事では、
・空心菜(くうしんさい)はどう育てれば良いの?
・空心菜(くうしんさい)の増やし方は?
といった疑問にお答えしてきました。
実際に育ててみると、手間がほとんどかからず、多収穫、長く収穫できるので、数株植えておくと夏場に重宝する野菜です。
ぜひ一度チャレンジしてみてください。
以上、この記事が何かの役に立てば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。