家庭菜園の春作の定番、「ジャガイモ」ですが、忙しい方にとっては、土寄せや追肥が結構面倒だったり、重労働だったりしますよね。
この記事では、
・ジャガイモを土寄せや追肥しないで栽培する方法はないかな?
・ジャガイモのマルチ栽培という方法があることを知ったけど具体的にどうやって育てるのか知りたい。
・ジャガイモを狭い場所で育てているので、後作を考え早植え・早採りしたいが、何か良い方法はないかな?
という疑問にお答えしていきます。
この記事の信頼性
この記事の筆者は家庭菜園を始めて5年以上になります。市民農園での露地栽培とプランター栽培で30種類以上の野菜栽培を行っています。ジャガイモは毎年栽培しています。
【ジャガイモのマルチ栽培】土寄せしないで栽培できる【追肥も不要】
家庭菜園の春作の定番、「ジャガイモ」ですが、
仕事をしていると結構忙しくて、「土寄せとか追肥をしないで簡単に育てることはできないかな」、いつもと考えていました。
そんな時に知ったのがマルチ栽培です。
ちなみにマルチは初心者でも簡単です。マルチの基本的な使い方は、「【初心者OK、メリット大】家庭菜園でマルチシートは必要?」を参考にしてください。
ジャガイモのマルチ栽培のメリット
マルチ栽培の主なメリットは、以下の通りです。
・収量が増える
・早植え、早採りが可能
・土寄せが不要
・追肥が不要
順番に説明していきます。
収量が増える
メリットの一つ目は「収量が増える」です。
マルチにより、地温が高くなること、および保湿効果があることにより、株の生育が進むため1株当たりの収量増加が期待できます。
早植え、早採りが可能
2つ目は、「早植え、早採りが可能」ということです。
マルチにより地温を上げることができますので、早く植えることができますし、生長が早くなりますので、早植え、早採りが可能になります。
家庭菜園などで、少ないスペースで後作を考えると早く収穫できるのは有難いですよね。
土寄せが不要
3つ目が「土寄せが不要」ということです。
通常の栽培方法だと、日光でジャガイモが緑化することを防ぐため、収穫までに土寄せが2回ほど必要になります。
土寄せは結構重労働なのですが、マルチで光を遮ることで緑化を防げるので、やらなくて済むというのが最高です。
マルチを張ることで雑草を防ぐことができるのもメリットですね。
追肥が不要
4つ目は「追肥が不要」ということです。
マルチをすると元肥の流出が防げますので、3か月程度の栽培期間に追肥をする必要はありません。
ジャガイモのマルチ栽培のデメリット
ジャガイモのマルチ栽培のデメリットについても少しだけ説明しておきます。
主に以下2点です。
・高温障害
・貯蔵性の低下
マルチは地温が上がるので、植えたタネイモが腐ったり、芽が焼けてしまったり、出来上がった芋が痛んだりといった、高温障害が出ることがあります。
また、早めに収穫することになるため、貯蔵性が低下するといったデメリットもありますが、長期間保存するのでなければ、さほど気にならないと思います。
ジャガイモのマルチ栽培:流れ
ジャガイモのマルチ栽培の流れは主に以下の通りです。
・タネイモの準備
・畑の準備
・植え付け
・発芽後の芽出し
・収穫
順番に説明していきます。
タネイモの準備
タネイモの準備でやるべきことは以下の3点。
・タネイモの購入
・タネイモの催芽
・タネイモをカット
タネイモは、病気等を防ぐため、消毒済みの種イモを購入するのが無難です。
タネイモを準備したらタネイモの催芽を行います。
タネイモを植え付けの2週間程度前から日に当てて、芽を出します。黒や緑の芽が出てきたらOKです。
今回はフライドポテトに最適な「北海こがね」の催芽をしました。こんな感じで芽が出てくればOKです。
続いてタネイモをカットします。1切れ30g~40gに切って、日に当てて切り口を乾燥させます。
1日乾かすとこんな感じになりますので、植え付け準備OKです。
畑の準備
通常の土づくりと同じように、苦土石灰、堆肥、化成肥料をまいて十分に耕しましょう。
できれば植え付けの1~2週間程度前に土づくりは完了しておきましょう。
後はお好みで幅を決めて畝を立てたらOKです。
植え付け
タネイモと畑の準備が出来たら、植え付けです。
畝に25~30㎝の間隔をあけてジャガイモを並べます。このままマルチをかけてもOKですが、なんとなく土に植えた方がよさそうな気がするので私はいつも3㎝~5㎝程度の浅植えをしています。
植え付け完了して覆土をしました。
マルチをかけて完了です。
発芽後の芽出し
じゃがいもの芽が伸びてきたら以下の写真のようにマルチを押し上げてきますので、先端を少しカットして芽をマルチから出してあげます。
その際、大きな穴をあけすぎると、日光が差し込んでジャガイモが緑化してしまうので注意しましょう。
また、発芽後長時間マルチの下で放置すると芽が焼けてしまい、その後の生育に影響を与えるので気が付いたらマルチから出すようにしてあげましょう。
発芽後の対応は以上です。土寄せ、追肥は不要です。
花が咲くことがありますが、いもへ生長に必要な栄養が花や実に取られてしまうので、早め摘み取ることをお勧めします。ちなみに花をそのまま育てて実をつけるとミニトマトのようなかわいい実ができます。
興味のある方は、「家庭菜園で栽培したジャガイモの実【取る?食べれる?毒は?】」で詳しく紹介していますので、参考にどうぞ。
収穫
植え付けから3か月程度で収穫になります。地表部の葉っぱが黄色くなりだしたら収穫のサインです。
通常のジャガイモ同様晴天が数日続いた後に収穫を行いましょう。梅雨入り前に収穫してしまうのがおすすめです。
マルチをはがして芋を掘り起こし、収穫後はよく乾燥させてから保存しましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
この記事では、
・ジャガイモを土寄せや追肥しないで栽培する方法はないかな?
・ジャガイモのマルチ栽培という方法があることを知ったけど具体的にどうやって育てるのか知りたい。
・ジャガイモを狭い場所で育てているので、後作を考え早植え・早採りしたいが、何か良い方法はないかな?
という疑問にお答えしてきました。土寄せが不要のジャガイモのマルチ栽培はメリットがいっぱいですので、是非チャレンジしてみてくださいね。
記事は以上です。
最後はいつもどおり、私の好きな斎藤一人さん「人生がなぜかうまくいく人の考え方」の天国言葉で締めたいと思います。
愛しています、ツイてる、うれしい、楽しい、感謝します、しあわせ、ありがとう、ゆるします
この記事が何かの役に立てば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。