この記事は、家庭菜園を始めた方やこれから道具を揃えるという方に向けて、
・家庭菜園でマルチシートは必要なの?
・マルチシートを使うメリットとデメリットは何?
・マルチングの張り方はどうやるの?
といった疑問にお答えしていきたいと思います。
この記事の信頼性
この記事の筆者は家庭菜園を始めて5年以上になります。市民農園での露地栽培とプランター栽培で30種類以上の野菜栽培を行っています。まったくの素人から始めましたので、初心者の悩みもよく理解できると思います。
【メリット大】家庭菜園でマルチシートは必要?
家庭菜園を始めるとマルチを使う必要があるのか、ないのか気になりますよね。
マルチを使っている人はなんとなく「上級者」っぽくて初心者の自分が使いこなせるのかなあ、とか私も考えたりしました。
結論から言えば、「必要」です。
雑草と共生させる自然農法などでは必要はありませんし、ないと野菜が育てられないというわけではないので、絶対必要とまでは言いませんが、あるとかなり便利ですし、メリットも多いです。
出来れば家庭菜園の初年度から是非導入を検討してみてください。私の場合、なんとなく抵抗感もあり、最初の2年ほどはマルチを使っていませんでしたが、今では、「最初から使っていればよかった」と感じでいます。
家庭菜園で使うマルチシートの種類
少し家庭菜園で使うマルチシートの種類について説明しておきます。
マルチシートは色々と種類がありますが一般的には、
・黒マルチ
・透明マルチ
・シルバーマルチ
があります。それぞれ簡単に説明しますが、家庭菜園では、黒マルチだけ使えばひとまず十分です。
黒マルチ
黒マルチは、最も一般的なマルチです。
防草効果、保温効果、保湿効果など様々な効果・メリットがあります。
透明マルチ
透明マルチは黒マルチと比べて地温を上げる効果が高いです。春先、秋の気温が低い時期に地温を上げて作物を育てたい場合などに使います。真夏に地面を覆って殺菌に使うこともあります。
ちなみに、NHKの「野菜の時間」で紹介されていましたが、地温を上げる効果が一番高いのは、紫色のマルチだそうです。
シルバーマルチ
シルバーマルチはその名の通り、銀色のマルチです。光が反射するため、主に防虫対策として使います。
家庭菜園でのマルチシートのメリット・デメリット
それでは家庭菜園でのマルチシートを使用する際のメリット・デメリットについて説明していきます。どのマルチにも共通するものがありますが、主に黒マルチを使った場合の説明になります。
マルチシートのメリット
マルチシートを利用するメリットは様々ですが、主なメリットとしては、以下の4点が挙げられます。
・雑草が生えない(防草効果)
・土の保温、温度を高める(保温効果)
・水分の乾燥を防げる(保湿効果)
・病気を防げる(病気予防効果)
順番に説明していきます。
雑草が生えない(防草効果)
個人的にはこれが一番メリットを感じることです。
家庭菜園の大敵「雑草」はマルチを張らないといくらでも生えてきます。特に夏場は雑草の生長も早く、数日畑に行かないだけで雑草がボーボーということになりかねません。
さらに雑草が増えると蚊などの虫が増えてしまいます(もちろん中には益虫もいますが)。
マルチを張ると雑草が生えてこないので、大きなメリットですね。
土の保温、温度を高める(保温効果)
次は、土の保温、温度を高める(保温効果)です。
マルチを張るとビニールハウスの中に土があるような状態になりますので、気温が低い時期などでも野菜の生長が良くなります。
その結果、野菜を育てる時期に幅を持たせることができます。
水分の乾燥を防げる(保湿効果)
地面の表面を覆うため、水分の蒸発を防ぐことができ、土の乾燥を防ぐことができます。
夏場などはマルチをしていないと、結構な頻度で潅水(水やり)が必要になりますが、マルチをしていれば、よほど晴れの日が続かない限り水やりは不要です。
水やりが少なくて済むので楽でいいですよ。
病気を防げる(病気予防効果)
マルチングをしていると病気にもかかりにくくなります。
雨などで地面の泥が野菜にはねることで、病気にかかることがありますが、マルチをしていると泥はねがなくなるため、病気を予防することができます。
その他
そのほかには、雨などで肥料や土が流れないといったメリットもあります。
また、マルチを活用することでジャガイモや里芋などの栽培が「放ったらかし」にできるので、非常に楽になります。詳細は以下記事を参考にどうぞ。
▶【ジャガイモのマルチ栽培】土寄せしないで栽培できる【追肥も不要】
▶【里芋栽培】深植え&マルチで土寄せしない裏技【ほったらかしOK】
マルチシートのデメリット
メリットを紹介したのでデメリットもいくつか紹介しておきます。どれもメリットと比べたらはるかに小さいデメリットだと思います。
思いつくデメリットは主に以下のとおりです。順番に説明していきます。
・夏は温度が上がりすぎることがある
・追肥が面倒くさい
・マルチを張るのが面倒くさい
・処分が面倒(エコではない)
夏は温度が上がりすぎることがある
マルチは保温効果が高いため、夏には温度が上がりすぎることがあります。また、黒マルチの下に芽や葉っぱが入ってしまうと焼けてしまうことがあるので注意が必要です。
追肥が面倒くさい
トマト、キュウリ、ナスなどの栽培でマルチをしていると追肥をする際にいちいちマルチをめくって追肥する必要があります。
マルチを張るのが面倒くさい
当たり前ですが、マルチを張るには作業が必要になります。暑い時期などはちょっとだけ大変です。
処分が面倒(エコではない)
マルチはビニールでできていますので、使い終わったからと言ってそのまま畑に置いておくわけにはいきません。適切に処分する必要がありますので、少し手間ですね。
ちなみに有機物で作られた生分解マルチもありまして、使用したらそのまま畑にすきこむ(土に混ぜてしまう)ことができるものもあります。
環境意識の高い方は生分解マルチを使っても良いかもしれませんね。(高いので私は手が届きませんが)
マルチの張り方はどうやるのか?
最後にマルチの張り方について説明します。
論より証拠、文章より動画を見ていただくのが一番わかりやすいと思います。
テレビ番組でいえば、NHKの「趣味の園芸やさいの時間」で良くマルチの張り方を説明してくれています。
「趣味の園芸やさいの時間」については、「家庭菜園を始めたらチェックしておきたいテレビ番組はこの2つ」で詳しく紹介しています。
それから、YouTubeで見つけた動画も二つほど紹介しますので良かったら見てください。
マルチを張る際に役に立つのが、マルチシート押えです。一人でマルチを張るときに役に立ちます。
また、マルチを張った後に穴をあける道具もあります。これは「趣味の園芸やさいの時間」でもよく使われています。綺麗に穴をあけることができます。
玉ねぎ栽培をするときは穴を沢山あける必要があるので、専用のマルチを使うと便利です。玉ねぎ栽培の際は必須です。100均のダイソーでも同じようなものが買えます。
私は玉ねぎを収穫後、サツマイモを植えることが多いですが、使用後の玉ねぎマルチをそのままサツマイモ用に再利用しています。2回ぐらい使っても大丈夫ですよ。
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まとめ
この記事は、家庭菜園を始めた方やこれから道具を揃えるという方に向けて、
・家庭菜園でマルチシートは必要なの?
・マルチシートを使うメリットとデメリットは何?
・マルチングの張り方はどうやるの?
といった疑問にお答えしてきました。
マルチはとても便利かつメリットも多い道具ですので、是非導入を検討してみてください。
マルチは100円ショップにもありますが、何年か栽培を続ける場合は、ロールになっている黒マルチを買った方が、長さの調整もしやすいですく使い勝手が良いですし、コスパも良いです。
この記事は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。