オクラ栽培で、株が大きくならない、育たない、枯れてしまった等、上手くいかなかったというご経験は無いでしょうか。
この記事では、
・オクラが大きくならない、育たない。なぜかな?
・オクラが枯れてしまった。原因は?
・オクラの花が咲かない・実が付かない。なぜ?
・オクラをうまく育てるために気を付ける点、注意点は?
という疑問にお答えしていきたいと思います。
この記事の信頼性
この記事の筆者は家庭菜園を始めて7年以上です。市民農園での露地栽培とプランター栽培で30種類以上の野菜栽培を行っています。オクラは毎年育てています。
【オクラ栽培】大きくならない・育たない・枯れる【気を付ける注意点】
オクラ栽培で、大きくならない、育たない、枯れる、原因で想定されるものは以下の通りです。(露地栽培・プランター栽培共通です)
・気温が低すぎる
・定植時に根を傷つけた
・肥料が少なすぎる
それぞれの注意点を理解して育てると失敗しにくくなると思います。順番に説明していきます。
気温が低すぎる
1点目は、よくある失敗例ですが、気温が低すぎる、です。
地域によりますが、夏野菜(ナス、トマト、キュウリ)の植え付けと同時に定植すると、まだ朝晩冷えることがあると思います。
オクラはアオイ科の熱帯が原産の野菜ですので、寒さにはめっぽう弱いです。
10度以下の低温に当たると生育が止まってしまうと言われていますので、十分に気温が上がって朝晩でも10度以下にならない時期に植えましょう。
早く植えすぎて、枯れてしまった場合でも落ち着いて、また種まきをすれば、間に合うはずです。
オクラが大きくならない、枯れてしまう場合には、気温に目を向けてみてください。
なお、露地栽培であれば、マルチで地温を上げて寒さ対策するのも有効です。
また、風が冷たい時期には、苗の四方に支柱を立て、たい肥の空き袋などをかぶせて行燈(上は開ける)のようにすると風よけ・寒さ対策になります。
プランターの場合は、プランターごと通気口を開けたビニールなどで覆うことで、気温調節することもできますね。
定植時に根を傷つけた
2点目は、「定植時に根を傷つけた」です。
オクラは、大根やニンジンのように根っこが直根なので、苗の移植にもともと向いていません。
定植時に根が傷んでしまうとその後の生育が遅れたり、最悪の場合枯れてしまいます。
回復の可能性はありますが、様子を見るしかないです。
肥料が少なすぎる
3点目は、肥料が少なすぎるです。
オクラは、食欲旺盛というか、肥料を好む野菜です。
露地栽培などでは、一般的に土づくりの際、1㎡あたり100g程度の化成肥料をまきますが、栄養分が少なすぎると生育に影響が出ます。
生育状態があまり良くない場合は、株元に化成肥料を追肥して様子を見ましょう。
定植初期におすすめなのは、液肥です。吸収もよく、効果がすぐ出るためです。私の愛用は液肥は、安くて効果を実感しているハイポネックスです。
肥料が多すぎると「木ボケ」になって花が付かないといった問題が生じることがあります。詳しくは次節でご説明します。
【オクラ栽培】で花が咲かない・花が落ちる・実がつかない原因・対策
オクラ栽培では、株は順調に育っているように見えるけど、花が咲かない、花が落ちる、実が付かないということもあります。
その場合の主な原因として考えられるのは、以下の2点です。
・肥料が多すぎる
・根詰まりしている
肥料が多すぎる
1点目は肥料が多すぎるです。
「葉っぱや茎は立派に育っているのに花や実が付かない」という場合に考えられる原因です。
オクラは、生育に肥料が多く必要な野菜ですが、
初期の段階から元肥が多すぎたり、水が多すぎると、茎と葉っぱだけどんどん成長して花が付きにくくなる、いわゆる「木ボケ」になります。(丸オクラの場合は、脇芽ばかり出て、花芽が付かなくなります。)
さつまいもの「蔓ボケ」と同じで、茎や葉にばかり栄養が行って、肝心の実に栄養が行かない状態です。
対策としては、
・元肥は少な目にする
・花芽が付くまで追肥しない
・葉がしおれるまで水をやらない(マルチを一時的にはがして乾燥も有効)
・葉を切り落とす
・脇芽をこまめに摘む
といった方法が考えられます。
植物に花芽が付くということは、子孫(種)を残すということですので、ストレスをかけて、繁殖本能を引き出してやることが大事です。
花が咲いたら実の生長を促すために3~4週間ごとに追肥を忘れずに。
木ボケを避け収量アップを目指す栽培方法に「密植栽培」という方法があります。ご興味があれば。
根詰まりしている
2つ目は、根詰まりをしているです。
プランターなどで栽培する場合に起こりやすく、鉢の中が根でいっぱいになっている状態です。根詰まりしていると肥料を吸収しにくくなるので、肥料をあげても元気になりにくいです。
オクラは、直径30cm、深さ30cmほどの鉢に1株栽培するのが一般的なので、それよりも小さいプランターや鉢で育てている場合は、根詰まりの可能性があります。
オクラは植え替えが難しい野菜ですが、失敗を許容できるなら、植え替えをするしかないと思います。
まとめ
いかがでしょうか。
この記事では、
・オクラが大きくならない、育たない。なぜかな?
・オクラが枯れてしまった。原因は?
・オクラの花が咲かない・実が付かない。なぜ?
・オクラをうまく育てるために気を付ける点、注意点は?
という疑問にお答えしてきました。
主なポイントは、気温と肥料ですので、気を付けて栽培いただければそれほど難しい野菜ではありません。病気や害虫にも強いですしね。
記事は以上です。何かの役に立てば幸いです。