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【酒田旅行記】即身仏が2体納められている酒田市の海向寺。説明も丁寧で即身仏の修行等が良くわかります

全国で確認されている即身仏は全部で16体。庄内地方に6体、そしてそのうちの2体がすわられている酒田市にある海向寺に行ってきました。

因みに即身仏とは、

仏教の修行者が、「行」を行うことを通じ、この肉身のままで究極の悟りを開き、仏になること

Wikipediaより

ということで、あえて言葉を選ばないで一言でいえば、お坊さんのミイラです。今回、お寺の方の説明を聞き壮絶な修行の末に即身仏になられたことが良くわかりました。

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海向寺(かいこうじ)

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歴史

海向寺は今から1200年前に真言宗の開祖、弘法大師空海によって開かれたと伝えられています。江戸時代より、出羽三山の湯殿山信仰の拠点として人々の祈りを支えてきたそうです。

日本で唯一、2体の即身仏が鎮座している寺だそうです。

拝観料など

開館時間や料金は以下の表のとおりとなっています。

開館時間

9時から17時(11月から3月は9時から16時)

料金

大人 500円、高校生 300円、小学生・中学生 200円

見学内容

拝観料を納めて拝観します。

1グループごとの拝観になるので、混みあっているときは時間がかかります。ある程度時間に余裕を見ておいた方が良いと思います。

前のグループの方が出ると、寺のお坊さんに呼ばれ、建物に入ります。

海向寺での即身仏の説明は一番丁寧でよくわかると評判のようです。複数のお寺を回る予定でなければ、まずはこちらに足を運ぶのが良いかもしれませんね。

さて、海向寺の即身仏は「忠海上人」「圓明海上人」のお二人。

200~250年ほど前、江戸時代中期の方で、いずれも同寺の住職をお勤めになられた方。

住職は50歳で定年、その後は隠居が修行続行かという選択になりますが、お二方は修行継続を選択。

ちなみに全国の即身仏のうち○○海上人と「海」のつく名前の方は、海向寺に何等かの関係のある方だそうです。

即身仏になるための修行はまず、木食修行を行います。

木食修行は、出羽三山のひとつ湯殿山仙人沢に山籠もりをして、くるみ等のきの実だけを少量食べて命をつなぎ、身体の水分、脂肪を限界までおとすことで、生きているうちから即身仏に近い状態になっていく修行です。

その後、土中入定といって地下3m程度の竪穴に石室を築き、生きたままそこに入り、断食をしながらお経を読み続けます。

手に鐘をもってそれを鳴らしながらお経を読みますが、その音が鳴りやむと亡くなったということで、お弟子さんが掘り起こします。

そして、もう一度石室に入れ、3年3か月後に掘り起こすことで即身仏として体が残るとのことです。

実際の修行では木食修行がうまくいかず体が腐ってしまったり、厳しい修行ですので途中で亡くなる方も多かったようです。

明治以降は自殺が禁止されたため、即身仏になることはできないとのことですが、明治になってからもその禁を破り即身仏となられた方も2人いらっしゃいます。

人々を苦しみから救い願い事をかなえるため自ら仏となられたその姿は、直接の心に伝わるような不思議な優しさを感じました。この即身仏との出会いは素晴らしかったです。

即身仏はこちらの建物に納められています。

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まとめ

いかがでしょうか。
全国で唯一、即身仏が二体鎮座している海向寺。説明も丁寧で、即身仏となられたお二人の厳しい修行の様子、そして民の平和を願った気持ちが良くわかりました。
酒田に訪れたら是非訪ねてほしい場所です。

この記事が皆様の何かの役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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はぴねこ
ただの猫好きおじさんです。様々なきっかけで仕事に縛られず残りの人生を楽しんで生きようと決めました。楽しかったことや役に立つことを発信していきたいです。

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