さつまいもの収穫シーズンが終わりましたが、今年は多雨だったこともあり、イモの生育があまり良くなかったですね。
来期に向けてカットした蔓(つる)を残しておきました。
この記事では、
・収穫後のサツマイモの蔓を越冬させて翌年のサツマイモの苗をつくる方法
について説明していきたいと思います。
この記事の信頼性
この記事の筆者は家庭菜園を始めて5年以上になります。市民農園での露地栽培とプランター栽培で30種類以上の野菜栽培を行っていて、さつまいもは苗から自分で作り毎年栽培しています。
因みに、さつまいもの苗は、イモから作るのが一般的です。
サツマイモの苗をサツマイモから採る方法については、「【サツマイモ栽培】自宅でも簡単にできるサツマイモの苗づくり、芽出しの方法」で詳しく解説していますので良かったらどうぞ。

さつまいもの蔓(つる)を越冬させて翌年の苗を採る方法
冒頭でも述べたとおり、さつまいもの苗づくりは、一般的に芋から行いますが、
・少し手間がかかる
・タイミングが遅くなると生育が追い付かず、定植の時期が遅れる
というデメリットがあります(具体的な手順は先に紹介した記事を参考にしてください)
手間をかけないという観点で、その年に作ったさつまいもの蔓を越冬させて翌年の苗を作る方法がおすすめです。
具体的な手順は以下の通りです。
・さつまいもの蔓を適当な長さにカット
・水を入れたボウルなどに蔓をひたす
・植木鉢に植える
・さつまいもの蔓は室内で生育し越冬させる
・暖かくなって育成が進んだら蔓を苗として使う
順番に説明していきます。
さつまいもの蔓を適当な長さにカット
越冬させるさつまいもの蔓は、
秋に収穫するとき切り取ったものでも良いですし、収穫前に事前に取っておいても良いです。
用意する蔓の長さはどれぐらいでも大丈夫ですが、あとで鉢に植えることを考えて適当な長さにカットしておきます。
因みにすでに収穫後で蔓を捨ててしまったという方も、畑に蔓の切れ端が転がっていたりしませんか?もし、切れ端があるようでしたら、持って帰って暖かい室内などで鉢に入れてみてください。
サツマイモの生命力はめちゃくちゃ強いので、1cmぐらいの蔓の切れ端からでも根と葉が生えてきます。ダメ元でチャレンジする価値はあります。
水を入れたボウルなどに蔓をひたす
畑などから持ち帰った蔓をそのまま使っても良いのですが、畑など屋外で育てていた野菜には必ずと言って良いほど虫がついています。
さつまいもの蔓を室内で育てて越冬させますので、室内で虫が湧いたら嫌ですよね。
というわけで、蔓についている虫などを綺麗に落とす作業を行います。
用意した蔓をしっかりと水の中に浸すことができる大きめのボウルなどに水を貼って、蔓を浸します(時間は適当でいいですが、私は1時間ぐらいおいておきます)
すると、アブラムシなどが窒息死してくれますので、水を交換して水のなかでじゃぶじゃぶと蔓を洗います。
綺麗に虫たちを落として準備完了です。
さつまいもの蔓を植木鉢に植える
鉢のサイズはどんなものでも良いですが、苗を多くとりたい場合は、大き目の鉢が良いでしょう。
私は30型のフラワーポットを使っています。
植え方はどんな植え方でも良いです。一般的なさつまいもの植え方は、以下のようなものがありますが、
・水平植え
・船底植え
・垂直植え
イモを作る場合の植え方なので、あまり気にする必要はありません。適当に植えてOKです。
私は欲張りなので、越冬した苗からもイモが採れるので「船底植え」で収穫も楽しんでいます。
さつまいもの蔓は室内で生育し越冬させる
鉢に蔓を植え付けたら、あとは、生育だけです。
さつまいもは寒さに弱いですから暖かい室内で育てます。
私の場合マンション住まいですが、一番暖かいリビングに観葉植物として置いています。
乾燥したら水をあげる以外ほったらかしでOKです。
ちなみに、サツマイモの葉っぱに表面に白い粉状の結晶がつくことがあります。病気ではないので安心してください。詳しくは以下記事を参考にしてください。

暖かくなって育成が進んだら蔓を苗として使う
暖かくなってきたら、日中は室内から屋外に出してOKです。
気温が上がると蔓が伸びてきますので、適当な長さになったらカットして苗にしましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
この記事では、
・収穫後のサツマイモの蔓を越冬させて翌年のサツマイモの苗をつくる方法
について説明しています。
イモから育苗するよりも簡単で手間がかかりませんので、一度さつまいもを栽培したら秋には蔓を残して翌年の苗に使えるよう越冬させることを検討してみてはいかがでしょうか。
この記事が皆様の何かの役に立てば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。


初めまして。
秋に買ったさつま芋をうっかり芽を出させてしまいました。皮を剥き、芽を取り、調理をして本体は美味しく頂きました。が、流し台で青々としている芽をそのまま捨ててしまう事に躊躇いがあり、鉢に植えてみたら根付きました。
これからどうしたらよいのか迷い、こちらに辿り着きました。越冬させるのが良いのですね。パイナップル鉢と共に春を待ちます。
とても参考になりました。
ありがとうございました^^
コメントありがとうございます。
お役に立てて嬉しいです。