ととけん1級合格者の私が、魚検定(ととけん)の1級・2級に合格するための「過去問・模擬・練習問題」の活用方法についてご説明していきたいと思います。
もちろん魚検定(ととけん)3級の合格を目指す方にも参考になると思います。
この記事では、
・魚検定(ととけん)の勉強で過去問・模擬・練習問題はどう活用すればよいの?
という疑問にお答えしていきたいと思います。
私自身がやってみて効果が大きかったと考えている過去問・模擬・練習問題の活用の仕方を解説していきます。
魚検定(ととけん)の1級・2級に合格するための「過去問・模擬・練習問題」の活用方法以外の勉強法や役に立つ情報は以下の記事に記載しておりますのでどうぞ。
魚検定(ととけん)の過去問・模擬・練習問題の活用方法
1級の試験は、見たこともない問題が多く出されますが、実は、テキストや副読本のどこかにヒントがあるものがほとんどです。
私の受験経験から、特に重要だと考えるのは、過去問、模擬問題とその解説です。
1級の試験は、3級の試験などと違い、模擬問題がそのまま出されることはありません。
「自分が試験作成者だったら、どんな問題にするだろうか」という想像を働かせながら問題を解いていきましょう。
魚検定(ととけん)の模擬問題から、本番の問題を予想する
例えば、2017年の1級試験では以下のような問題が出ています。
Q1
夕張メロンや神戸ビーフなどのように、品質や社会的評価が確立した特性が産地と結びついている産品の知的財産を保護する「地理的表示保護制度」。これまで3つの産地の水産品が制度登録を果たしていますが、以下より誤りを選びなさい。
①下関ふく ②十三湖大和しじみ ③ひみ寒ブリ ④みやぎサーモン
正解③
次に、副読本の模擬問題は、こんな感じでした。
<模擬問題>
Q1
品質や社会的評価などの確立した特性が、産地と結びついている産品の知的財産を保護する「地理的表示保護制度」。神戸ビーフや夕張メロンとならんで、このほど水産品で初の制度登録を果たした産品を選びなさい。
①大間まぐろ ②氷見ブリ ③下関ふく ④関サバ
正解③
本試験の問題とかなり似ていますが、本試験では、「下関ふく」が「地理的表示保護制度」に登録されていることを知っているだけでは解けません。(模擬問題の不正解に氷見寒ブリが入っていたことを覚えていれば、正解を導きだせたかもしれませんが。)
では、どのように勉強すればよいのでしょうか。
まずは、模擬問題を解いたら、解説を確り読んでみます。
この模擬問題の場合は、「下関ふく」と「地理的表示保護制度」の解説が中心となっているので、これだけでは正解は導き出せません。
私の場合は、もう少し想像を膨らませて、「地理的表示保護制度に登録されている他の魚が狙われるかもしれないな」と、考えました。
ネットで調べると、下関ふくに続いて、十三湖大和しじみ、みやぎサーモンが登録されていることがわかり、本番では、1問目から落ち着いて問題を解くことができました。
このように、模擬問題を解いたら、関連するキーワードから問題を想像して、調べておくと、取りこぼしがないと思います。
過去問題の解答の解説を良く読む
次に解説に書かれていたことと関連する問題が出た事例を紹介します。
まずは、2017年度の1級試験問題をご覧ください。
Q47
春の産卵に備え、栄養を蓄える冬場がこの釣魚のベストシーズンです。浮袋と眼球が膨れ上がったこの魚が一度に数匹釣れる、写真のような「提灯行列」が釣りの醍醐味。深海の宝石ともいわれるこの魚を選びなさい。
①アコウダイ ②キンメダイ ③ハマダイ ④ブダイ
正解①
という問題です。
次に、副読本に掲載されている2016年度の1級の試験問題を見てください。
2016年度1級試験問題
Q73
一般的には白身魚は淡白な味ですが、浮き袋の代わりに体に脂を蓄え、浮力を調整できるように進化したこの白身魚には脂肪がたっぷりのっています。この深海魚を選びなさい。
①アコウダイ ②アンコウ ③キンメダイ ④メバル
正解③
いかがでしょうか。過去問と本試験の問題を比べても、よくわかりませんよね。
選択肢にアコウダイ、キンメダイが出てくるところ、「深海魚」を選ぶところぐらいが共通点でしょうか。
では、続けて、この問題の解説を見て下さい。
解説
黄金色の目に赤く鮮やかな魚体のキンメダイは、刺身にすると脂が身の中まで均等に含まれ、とろっと甘く感じられる。煮魚にするとこの脂が浮き上がり、煮汁全体をからめるように溶け出してくる。普通の魚は浮袋に空気を出し入れして浮き沈みするが、浮袋をもたないキンメダイは水より軽い脂を体内に蓄えることによって浮力調整できるように進化したゆえ、白身魚でも脂がのっておいしい。同じ深海魚でも①アコウダイなど浮き袋のある魚は、水圧の高い深海から釣り上げると眼球、浮袋がぱんぱんに膨れ上がり、半死半生なのに、キンメダイは水面近くまで元気にあばれている。
はい。
出てきましたね。
「同じ深海魚でも①アコウダイなど浮き袋のある魚は、水圧の高い深海から釣り上げると眼球、浮袋がぱんぱんに膨れ上がり」
2017年度の試験問題をもう一度見てみると、
「浮袋と眼球が膨れ上がったこの魚」
とありますね。
ここまで来れば、正解がわかりますよね。
ということで、過去問の解説の中にも、本試験の問題につながるヒントが沢山かくされているということです。
問題を解いて正解だから良いではなく、確りと解説まで読み込みましょう。
試験勉強のやり方や大まかな流れは以下の記事「魚検定1・2級に合格する勉強法とは?【ととけん1級合格者が教えるよ】」で詳しく解説しています。
また、ととけんの勉強に役に立つサイトを「ととけんの勉強に役立つサイトの紹介【例題、過去問、練習問題など有り】」でご紹介しています。過去問が紹介されているサイトもありますので、勉強に活用ください。

まとめ
魚検定(ととけん)の1級・2級に合格するための「過去問・模擬・練習問題」の活用方法についてご説明してきました。
ポイントをまとめると以下のようになります。
・1級の問題は、過去問や模擬問題がそのまま出題されることはない
・過去問、模擬問題に関連するキーワードから、問題を予想して、調べる
・過去問、模擬問題の解説を読み込む
是非、過去問、模擬問題をフル活用して合格をつかみ取ってください。
この記事が何かの役に立てば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
ととけん合格に役に立つと思うサイトをご紹介してきました。ととけん合格のノウハウなどととけん関連の記事は以下を参考にどうぞ。




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最後に公式ガイドブックの著者である、「藤原 昌高(ぼうずこんにゃく)」さんの著書を紹介しておきます。
無理に手を広げる必要はありませんが、どれも興味深い内容ですし、検定の勉強に関連するものばかりです。特に1級を目指す方は余裕があれば目を通しておくと更に合格が近付くと思います。
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