チェロの音色に惹かれると自分も弾けるようになりたいと思いますよね。私は、ヨーヨーマの無伴奏チェロ組曲にあこがれてチェロを弾きたいと思うようになりました。
・チェロは独学でってできるのかな?無理かな?
・初心者が独学でチェロを学ぶ方法ってどんなものがあるの?
といった疑問にお答えしていきたいと思います。
この記事の信頼性
この記事の筆者は、30代で完全初心者からチェロを習い始めました。「山野楽器の大人のチェロ教室」で5年以上レッスンを受けた実績があります。子育てが忙しくなり一旦レッスンを中断していますが、今はゆるゆると独学で練習しています。この記事で参考になった動画などもご紹介したいと思います。
【チェロの独学は無理?】初心者が上達できる方法【教本・動画紹介】
初心者が趣味のチェロを独学で上達する方法について説明していきたいと思いますが、よく「チェロは独学でも上達しますか?無理ですか?」という質問を見かけます。
私の答えとしては、
「はい」
なのですが、あくまで趣味のレベルの話です。
全くの初心者が独学で、
・音大に入ることができる
・プロのオーケストラに入ることができる
レベルになることはできないです。この記事で対象にしているのは、あくまで「趣味」の世界での上達です。
上記のレベルを目指す方は変な癖がつく前に確りとした先生のレッスンを受けることをお勧めします。
趣味で初心者がチェロを独学するための練習方法
具体的に何を使って学び練習をしていくのかという話ですが、大きく3つほど方法があると思います。
・教本で学ぶ
・ネットで学ぶ
・動画で学ぶ
少し話がそれますが、上記で独学でも上達するとお伝えしましたが、実は私がチェロを習い始めた頃だったら「上達する」と断言できなかったかもしれません。
私がチェロを始めたのは10年以上前の話になりますので、当時は今のようにネット上に動画はありませんでした。
教本やサイトの写真だけでは実際に動かしている姿が見えないので独学が厳しかったのですが、今は動画がたくさんありますので、「独学で上達できる」と断言できると思います。
本題に戻りまして、順番に説明していきたいと思います。
なお、独学で学ぶにあたりチェロを始めるときに揃えておくと良い道具について解説した記事もありますので、参考にどうぞ。
チェロの独学①:教本で学ぶ
まず、一番オーソドックスな方法であります教本で学ぶことをご紹介します。
私は山野の音楽教室でレッスンを受けたのですが、グループレッスンだったため、個人への指導という点ではやや不足していると感じていたので、自宅で独学用に教本を購入していました。
当時購入したのが、「やさしいチェロ入門 (初心者のための)」(鷹栖 光昭、 升田 俊樹著)という教本です。目次はこんな感じになっていまして、各線の第一ポジションまでが説明されています。
弓の持ち方もこんな感じでとても丁寧に説明されていてわかりやすいです。指のどの部分に弓が当たれば良いのかよくわかります。
弓を弦に乗せることや右手の手首の感じなども細かく説明されています。
色々と楽器店などで初心者向けの書籍を立ち読みしてみましたが、この教本がイラストや写真が駆使されていて圧倒的にわかりやすかったです。
因みに私が山野楽器の音楽教室でもらった教本は以下の教本で、
以下のようにイラストなどもあるのですが、「やさしいチェロ入門 (初心者のための)」の方が独学に向いています。
(2025/01/22 11:55:45時点 Amazon調べ-詳細)
因みに続編もありますので、こちらも参考になると思います。
(2025/01/22 11:55:46時点 Amazon調べ-詳細)
チェロの独学②:ネットで学ぶ
私がチェロを始めた頃にはチェロ関連のサイトが少なかったのですが、最近は充実してきてますね。
こちらのサイトは、PDFで50ページ超の大作です。大人のチェロの始め方、練習のヒントが載っています。筆者の方は物理学者なんですね。
私がチェロを始めた頃に非常にお世話になったサイトです。
チェロの奏法を写真付きで解説していて、自習しやすいように、なるべく 弾く人の目線からの写真を載せることを心がけられているのでわかりやすいです。古いサイトなので写真がやや小さいのが難点です。
チェロの独学③:動画で学ぶ
私がレッスンを受けていた頃にはなかったのですが、今はネット上に大量の動画があります。
今となっては、私も自宅での独学の参考にしていますので、いくつかご紹介したいと思います。
まず最初に見ていただきたいのが、こちら。
独学の方がどれぐらい弾けるようになるかが分かります。自分が初心者の頃に見たら「こんなに弾けるようになるんだ」と勇気をもらえる動画だと思います。
どちらもバッハの無伴奏チェロ組曲の演奏です。
具体的な練習には、レッスン的な動画が役に立つと思います。
たとえば、「もりさきチェロちゃんねる」の動画。現役のチェロ講師の方の動画ですが、説明が丁寧でとてもわかりやすいです。個人的には一番のおすすめ。
こちらもあります。「お家でレッスン」ということで、テーマごとに動画を配信してくれています。ポジションチェンジや移弦、チューナーの使い方まで様々なことを解説してくれています。
知りたいことをすべて網羅した動画チャンネルはないかもしれませんが、テーマごとに自分にとってわかりやすい説明をされている動画を参考にしながら練習すると良いと思います。
その他の動画を探したい方は、YouTubeで「チェロ 独学」で検索すると色々な動画が出てきますので、参考になります。
リンクも貼っておきます。
初心者がチェロを独学で続けるためのコツ
最後に独学でやるとなると週1回のレッスンといったペースメーカーがいないため、忙しくなるとなかなか続かないものです。
「チェロ初心者が挫折しないで長く続ける方法」という記事でも長く続ける方法を解説していますが、独学で続けるためのコツをお伝えします。
以下の通りです。
・とにかく楽しむ
・目標を持つ
・高すぎる目標を設定しない
順番に説明していきたいと思います。
とにかく楽しむ
チェロの独学を継続するためには何より楽しむことです。趣味なら思い切り楽しみましょう。上手く弾けなくても怒られるわけではありません。
大好きなチェロを弾く時間が持てることに喜びを感じましょう。
焦らずに楽しんでいれば、また弾きたいと思えると思います。それが継続につながっていきます。
目標を持つ
継続するためには、目標が必要です。目標として設定しやすいのは「弾きたい曲」を決めることです。
チェロを始めたいと思ったきっかけは何だったでしょうか?
「あの曲を弾けるようになりたい」「あんな音を出してみたい」とか、いろいろとあると思います。
私の場合は先述のとおり、バッハの「無伴奏チェロ組曲」を弾けるようになりたいと思ったことです。
続けられないと思ったとき、弾きたい曲を思い出せば「あの曲が弾けるようになるまではやめられない」と思えるのではないでしょうか。
高すぎる目標を設定しない
継続のためには目標を高くしすぎないことも重要です。
日々の練習で小さな目標を立て、それを達成していくこと。
小さな達成感を積み上げていく方が、継続しやすくなります。
最初だけ教室に通うという手もある【楽器も無料で手に入る】
ここまで、独学でチェロを学ぶ方法をご紹介してきましたが、そうは言っても全くのド素人が完全独学は難しいと思う方もいると思います。
そういった方には、「最初うちだけ教室に通う」という方法をお勧めします。
私の経験でも、楽器の扱いや、弓の持ち方など対面で教えてもらった方がわかりやすかったこともあります。
基礎の基礎は、対面(教室)で教えてもらって、それからは独学という方法も全然OKだと思います。
どこに通うかは、大手の教室でも、個人教室でも予算に合わせて検討いただければ大丈夫だと思います。習うのは基礎だけですし。
せっかくですので、お得な情報がある教室を一つだけご紹介しておきます。
近くに通える教室があれば、ということになりますが、EYS音楽教室という音楽教室です。この教室では、無料で楽器がもらえます(もちろんチェロももらえます)
ちなみに、無料で楽器がもらえる理由は、「安くて品質の高い楽器を手に気軽に音楽を始めて欲しい」というコンセプトで運営されているからです。
基礎を対面で教えてもらいつつ無料で楽器がもらえてしまうので、体験レッスンだけ受けても損はないと思いますよ。合わなければ断ればいいだけですからね。
その他、音楽教室で学ぶことのでメリット・デメリットや教室の紹介は以下の記事も参考になると思います。
まとめ
いかがでしょうか。
この記事では、
・チェロ初心者だけどレッスンに通うのは費用が掛かるので避けたいな。独学で上達ってできるのかな?
・初心者が独学でチェロを学ぶ方法ってどんなものがあるの?
といった疑問にお答えしてきました。
今はネットで参考になる動画がたくさんあります。是非独学の参考にしてください。
最後に記事中で紹介した音楽教室のリンクを再掲しておきます。
EYS音楽教室(楽器が無料でもらえる。楽器にお金を掛けたくない方向け)
皆様のチェロライフが楽しいものとなりますよう。
以下の記事も参考になると思いますので、良かったらどうぞ。
この記事が何かの役に立てば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。