これから乗馬を始めたいという方に、この記事では、
・乗馬(馬術)に年齢制限はあるの?
・70代でオリンピックに出場した選手がいるって本当?
という疑問にお答えしていきたいとおもいます。
この記事の信頼性
この記事の筆者の乗馬経験は大学時代の4年間です。全日本学生大会の出場経験ありです。
Contents
【健康に良い】乗馬(馬術)に年齢制限無し【実績有:50歳以上OK】
まず最初に、「乗馬(馬術)に年齢制限はあるの?」という疑問からお答えしたいと思います。
結論から言えば、以下の通り。
・年齢制限はありません
乗馬を始める年齢も、続ける年齢も制限はありません。乗れる限り続けることができますし、始めることも可能です。
小さいお子さんの場合、馬に跨って一人で乗れるようになるには、ある程度の体の大きさが必要になりますが、まずはポニーから始めるといった方法や、大人と一緒に乗るといった方法もあり、早くから乗馬に親しむことも可能です。
実際に大学の馬術部のコーチには70歳を超えた方もいますが、バリバリ馬を乗りこなす方もいらっしゃいます。
乗馬を始めたい方はまずは、入門書から読んでみるとイメージが広がって良いと思いますよ。
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馬術はオリンピック代表にも年齢制限無し
どのスポーツも年齢制限はほぼありませんが、オリンピック出場となると、若いアスリートが中心になるのが普通ですよね。
アーチェリーの山本選手などは40代でメダルを獲得した数少ない選手ですが、ほとんどの競技の場合、オリンピック出場選手は20代だと思います。
ところで、
・オリンピックの日本代表選手で最高年齢の選手
の出場競技は何かご存知でしょうか。
実は、馬術です。
2012年のロンドン大会で法華津(ほけつ)寛選手が71歳で出場し、最高齢記録を更新しています。
ウイキペディアでは、以下のように記載されています。出場年齢上位の3位までに馬術選手が2名もいるということですね。
オリンピック史上においても1920年のアントワープオリンピックの射撃で銀メダルを獲得した、スウェーデンのオスカル・スヴァーンの72歳10か月、1936年のベルリンオリンピックの馬術に出場したオーストリアのアルトゥール・フォン・ポングラッツArthur von Pongraczの72歳1か月に次ぐ歴代3位の記録となった
他の2名が、1900年代前半の記録であるのに対し、法華津選手は2000年代に入ってからですので、現代では、高齢でオリンピックに出場するのは馬術しかないということだと思います。
ゴルフやテニスなどは趣味で高齢でも続けることができますが、一流アスリートと伍して戦うことは不可能です。ところが、馬術はそうではありません。乗馬(馬術)は年齢制限のない競技(スポーツ)だということがお分かりいただけると思います。
以下の記事「オリンピック馬術競技 日本人選手の活躍状況は?過去には金メダルも!」で法華津選手も含めたに馬術競技における日本人選手の活躍をまとめています。参考にどうぞ。
ロンドン五輪の法華津選手の演技です。70代と思えない見事な演技です。
乗馬(馬術)の体重制限は?
乗馬(馬術)には年齢制限はないということをお伝えしてきましたが、実は一般的な体重なら体重制限もほぼありません。
乗馬というと、競馬の騎手(ジョッキー)を思い浮かべる方が多く、つい「体重は軽い方が良いのではないか」と思いがちですが、実はそうではありません。
速く走ることが求められる競馬の世界では、1kgの重さが大きな差となりますが、乗馬(馬術)の世界では速く走ることが求められていませんので、それほど大きな差にはなりません。
むしろ、軽すぎると馬を御すことができないため、ある程度の体格、体重があった方が乗馬はやりやすいです。
もちろん、馬への負担を考慮すると100kgを超えるような巨漢の方は、乗馬クラブによっては制限があると思いますが、多少太っているかな程度であれば、気にする必要はまったくありません。
むしろ、馬に乗ればダイエットにもなりますので、体重は気にする必要はありませんよ。
乗馬とダイエットについては、こちらの記事「【乗馬で痩せる】乗馬のダイエット効果【消費カロリーは?】」にて詳しく解説していますので、参考にしてください。
高齢になってから始めても一流になれる乗馬(馬術)
乗馬(馬術)はご紹介した通り、70代でもオリンピックに出場できる競技で他のスポーツとは大きく違います。
具体的には
歳をとってから始めても一流になれる可能性がある
ということです。
もし高齢のあなたが本気で取り組むのであれば、馬術という競技は持ってこいでしょう。
馬術にはいくつか競技があります。高齢になってから一流になるためには、どの競技を選択すると良いのでしょうか。
競技は馬場馬術を選ぶと良い
馬術には、主に以下三つの競技があります。
・障害飛越
・馬場馬術
・総合馬術
です。
馬術競技について詳しくは、「馬術競技にはどんな種類があるの?」という記事で詳しく解説していますのでご一読ください。
馬術競技について簡単に説明すると、
障害飛越は、その名のとおり、障害物を人馬一体で飛越し、タイムと総減点を競うものです。
馬場馬術は、決められた演目をいかに正確に演技できるかというもの。審判の採点で勝ち負けが決まります。

総合馬術は、別名3ディとも言われ3日間にわたって行う競技です。馬場馬術、クロスカントリー、障害飛越の3つを行います総減点が少ないものが勝ちます。

障害飛越やクロスカントリーは、体力、持久力、瞬発力そして動体視力が求められるため、年齢によるハンデがどうしてもあります。
一方、馬場馬術の場合は、そこまでの体力は求められず、むしろ熟練の技が求められるので、年配者でも問題ありません。先に紹介した法華津選手ももともとは障害の選手だったようですが、年齢とともに競技を変更したようです。
というわけで、年配の方が一流を目指したいのであれば、馬場馬術が一番おすすめです。怪我もしないですし。
まとめ
いかがでしょうか。
これから乗馬を始めたいという方に、この記事では、
・乗馬(馬術)に年齢制限はあるの?
・70代でオリンピックに出場した選手がいるって本当?
という疑問にお答えしてきました。
乗馬は始める年齢を問わず、長く続けられます。
さらには、あなた次第では、年齢は関係なく一流のアスリートになることができます。健康にもなりますしね。もしかしたら、10年後、いや20年後のオリンピック日本代表はあなたかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。