春から秋の間に3度種まきができる(関西では3度豆)と言われているほど、収穫まで成長が早いインゲン豆。
私はよくトウモロコシのコンパニオンプランツとして育てています。
そんなインゲンについて、この記事では、
・インゲン豆が実をつけない。 大きく茂っていて、たくさん花が咲いているにもかかわらず、花が咲いたあとも全く実(さや)をつけない。どうしてかな?
という疑問にお答えしていきたいと思います。
この記事の信頼性
この記事の筆者は家庭菜園を始めて7年以上です。市民農園での露地栽培とプランター栽培で30種類以上の野菜栽培を行っています。インゲン豆はトウモロコシのコンパニオンプランツとして毎年育てています。
【インゲン豆栽培】花が落ちる・実(さや)がならない原因と対策
インゲン豆栽培で、花が落ちる・実(さや)がならない理由で想定される主なものは以下の通りです。(露地栽培・プランター栽培共通です)
・気温が高すぎる
・肥料が足りない
それぞれの注意点を理解して育てると失敗しにくくなると思います。順番に説明していきます。
気温が高すぎる
1点目は、気温が高すぎるです。
梅雨明け以降、暑さが本格的になる時期に栽培している場合の原因はほぼ気温が高すぎるです。
インゲン豆の生育適温は、20度前後です。温かい時期に育てるイメージの野菜なので暑さに強そうですが、暑すぎるのはだめです。
農研機構の研究によれば、
・開花前10日頃の高温による花粉稔性低下
・開花前日および当日の高温による花粉管伸長阻害
で、不受精となり落花する。つまり開花前、開花時に高温になると受粉できずに花が落ちるということです。ここでの、高温とは28度以上を指しています。
また、「開花後の高温により変形莢を発生させる」と、されていて、開花後の高温も実の収穫に影響を与えるということですね。
というわけで、インゲン豆栽培では、真夏は避ける必要があります。もし花が落ちる、実が成らないということでお悩みの場合は、まずは暑さを疑ってください。
株がもつようであれば、涼しくなる秋になるまで待てば実をつけ始めるはずです。
なお、農研機構の研究の詳細(ちょっと難しいです)は以下ページをご参照ください。
肥料が足りない
2点目は、肥料が足りないです。
インゲン豆を含めマメ科の野菜は、肥料はあまり必要ないですが、あまりにも栄養分が少なすぎると生育に影響が出ます。
1つ目の原因である気温が高すぎるに該当しなければ、肥料切れを疑ってみましょう。
花が1つ付き始めるころに、株元に化成肥料を少量追肥(有機肥料でもOKです)します。
個人的におすすめなのは、液肥です。吸収もよく、効果がすぐ出るためです。効果が液肥と比べゆっくりな化成肥料とミックスして使うと、肥料の効果が早く出つつ、継続します。
追肥して様子をみましょう。
私の愛用液肥は、安くて効果を実感しているハイポネックスです。
まとめ
いかがでしょうか。
この記事では、
・インゲン豆が実をつけない。 大きく茂っていて、たくさん花が咲いているにもかかわらず、花が咲いたあとも全く実(さや)をつけない。どうしてかな?
という疑問にお答えしてきました。
私も種まきの時期が遅れてしまって、真夏に栽培したことがありますが、花は咲くのですが、実はさっぱりという経験があります。
どの野菜でもそうですが、適期に栽培しないといろいろなトラブルが起こるものですね。とはいえ、家庭菜園であれば、そんな失敗も新しい気づきがあって面白いのですが。
記事は以上です。ありがとうございました。