こんにちは。
皆さんが体験乗馬や乗馬を始めるときに心配なことの一つが
- 馬から落ちないか
- 落馬して怪我はしないか
ということだと思います。
長く乗馬をしていれば、落馬はつきものです。
筆者自身も何度も落馬をしていますが、幸い病院に行くような怪我をしたことはありません。
私の経験などから、落馬で怪我をしないために気を付けたいことなどをお伝えしたいと思います。
乗馬での怪我
まずは、乗馬での怪我に関する実態についてデータをお示ししましょう。
消費者庁の公表しているデータ(平成 21 年9月~平成 27 年9月末日)、落馬での骨折、馬にかまれてけがをした等の事故情報が 40 件あり、そのうち 13 件は治療期間が1か月以上の重傷だったとのこと。
起こった事故は、
- 乗馬クラブでの初心者による乗馬
- 観光地などでの乗馬体験
が多いそうです。
やはり、初心者の怪我、そして観光地などで、楽しい気持ちで心に油断が出たときなどに多く起っているようです。
データは平成21年~27年の6年間ですので、重傷は1年に2件、半年に1件程度の割合で起きているということになります。
この数字が多いか少ないか評価をすることは難しいですが、自分の身にも起こり得るということを意識しておきましょう。
馬に乗る前に気を付けたい3つこと
さて、乗馬をする限り怪我の可能性は0ではないことはお分かりいただけたと思います。
その上で、怪我なく乗馬を楽しんでもらうために気を付けていただきたいことをご説明したいと思います。
良い乗馬クラブを選ぶ
まず、一番大切なのは、良い乗馬クラブを選ぶということです。ここで言う良い乗馬クラブとは、「皆さんを安全に乗馬させてくれる」ということです。
良い乗馬クラブは、
- 良い指導者(適切な指導が行われ、指導者による安全への配慮がある)
- 良い馬(自分のレベルにあった馬に乗れること、よく調教されて暴れたりしないこと)
- 良い環境(馬場や、馬具等が整備されていること)
が揃っています。
インターネットの口コミなどで調べるのも良いですが、
自分で判断するのはなかなか難しいでしょうから、優良乗馬施設の認定や、乗馬指導者の資格認定を行っている公益社団法人全国乗馬倶楽部振興協会の認定があるかどうか、で判断するのも良いでしょう。
安全のための装備を身に着ける
安全対策の行き届いた乗馬クラブで乗馬しても落馬することはあります。
落馬したときにケガをしないためにも、ヘルメットやプロテクターなどの装備を身につけましょう。
手袋もしっかりとつけましょう(軍手で十分です。裸手だと綱を持っていかれると擦れて怪我をすることがあります)
保険に加入しているか
万が一、怪我をしたときに補償される傷害保険や賠償保険が整備されているか、乗馬クラブの方に聞いてみましょう。
不安な場合は、個人で手当てしても良いと思います。
馬に乗ったら気を付けたい3つのこと
馬に乗る前に気を付けたいことをご説明しましたが、今度は、馬に乗った後、気を付けたいことをご説明します。
馬を驚かさない
馬に乗ったら、決して馬を驚かさないことが大事です。馬は臆病な動物です。物音などに敏感なので、馬上で暴れたり、大声を出したりすることはやめましょう。
馬が何かに驚いて、跳ねてしまうことがありますが、そういったときに「きゃー」とか大きな声を上げることは、かえって馬を驚かせることになります。気を付けましょう。
油断しない
馬に乗るのになれてくると、だんだんと油断してくものです。リラックスするのはとても大事ですが、自分の体が、地上から1メートル以上高い場所にあることを忘れず緊張感をもって騎乗しましょう。
また、自分の技術を過信して無理なことをしない、難しい馬(敏感で暴れやすい)に乗らないようにしましょう。
リラックスをする
油断するなと書いて、リラックスするとは矛盾しているのではないかと思われるかもしれません。
でも、リラックスすることはとても大切です。
突然馬が跳ねたりすると、恐怖で身体がガチガチになってしまいがちです。でも、それでは、馬が跳ねた衝撃を吸収できず、馬の背中ではねてしまうことになります。
リラックスして、馬の動きを体全体で吸収してあげるつもりで乗っていれば、多少の不規則な動きがあっても、落ちることはありません。
過度に心配する必要はない
いろいろと注意点などを書いてきましたが、馬から落ちないか(落馬しないか)を心配しすぎることはありません。なぜかと言えば、
まず、乗馬クラブなどで初心者の方が乗る馬は、おとなしくて物音に動じない馬が選ばれるはずです。
また、万が一落馬してしまった時でも、通常、馬を乗る馬場は、砂場になっていますのでのこれがクッションになり、怪我を防止してくれています。
落馬したときに馬に踏まれないか、という心配もあると思いますが、馬は人間をちゃんとよけますので、踏まれることはまずありませんので安心してください。
ですので、万が一落ちそうになったときは、無理をして馬にしがみつくよりも(変な体勢で落ちないように)思い切って落ちてしまうというつもりで乗ると良いと思います。
まとめ
いかがでしょうか。
乗馬に落馬はつきものですが、馬に乗る前、馬に乗る時に気を付けてほしいことをお伝えしました。
落馬を恐れていては、乗馬は楽しめません。そうそう落馬するものではないので、思い切って楽しんでいただければと思います。
以下の記事で乗馬が上手くなるために気を付けたいことをまとめています。良かったらこちらもどうぞ。
この記事が皆様の何かの役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。