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【かぼちゃ栽培】実が黄色くなる・腐って落ちる理由と対策

かぼちゃ 人工授粉

夏野菜のひとつ「カボチャ」。

個人的には、生育が旺盛で見ていて楽しいですし、何より収穫したかぼちゃを食べるときのほくほく感がたまらなく好きです。

そんなカボチャについて、この記事では、

・ちっちゃな実は成るけど、すぐに実が腐って落ちる。なにがいけないの?

・受粉したと思ったら雌花の実がすぐ黄色くなるんだけどなんで?

という疑問にお答えしていきます。

この記事の信頼性

この記事の筆者は家庭菜園を始めて7年以上です。市民農園での露地栽培とプランター栽培で30種類以上の野菜栽培を行っています。カボチャはミニカボチャを空中栽培で毎年育てています。

【かぼちゃ栽培】実が黄色くなる・腐って落ちる理由

かぼちゃ 黄色くなる早速、かぼちゃの実が黄色くなってしまう、腐ってしまって落ちる理由についてみていきます。

主な理由は以下の通りです。

・受粉出来ていない、受粉に失敗している

・同じ蔓の近くに先に着果した実がある

・蔓ボケ

順番に説明していきます。

受粉出来ていない、受粉に失敗している

1点目は、「受粉出来ていない」、「受粉に失敗している」です。

実が黄色くなったり、腐って落ちてしまう原因で一番多いのがこれだと思います。

ご承知の通り、かぼちゃは、雄花と雌花が咲いて、雄花の花粉が雌花の雌しべに受粉して実がなります。

露地栽培などでは、クマバチ(が一番多いと思います)やミツバチなどの昆虫が、飛来し自然受粉させてくれますので、放任でもある程度は受粉します。

確実に受粉させたい場合は、人工授粉がおすすめです。後ほどご説明します。

同じ蔓の近くに先に着果した実がある

2点目は、「同じ蔓の近くに先に着果した実がある」です。

ケースとしてあまり多くありませんが、先に膨らみ始めた実の近いところについた雌花に自受粉させても、落下するケースがあります。

一つの蔓に多量の実が付かないようにするための、かぼちゃの本能のようなものだと思います。

私の経験だと、受粉したと安心できるピンポン玉ぐらいの大きさに育っても、同じ蔓の近くに先に着果した実があったためか、黄色く腐って落ちてしまったことがあります。

蔓ボケ

かぼちゃ 腐る3点目に考えられる原因は「蔓ボケ」です。

「蔓ボケ」は、サツマイモなどで、良く起こりますが、肥料過多によって、蔓や葉の生長が旺盛になってしまい、実が育たないという現象です。

かぼちゃは、生長が旺盛で、実もつけるため、肥料は多く必要ですが、やりすぎると、蔓ボケになってしまいます。

栄養が豊富すぎると、植物として生命の危険を感じないため、子孫を残す(実をつける)必要がないと感じるからなのでしょう。

かぼちゃの実の落下を防ぐための対策

かぼちゃ 落ちるここまで、かぼちゃの実が黄色くなってしまう、腐ってしまって落ちる理由についてみてきました。

ここからは、「理由は分かったけど、どうすればいいの?」ということで、かぼちゃの実の落下を防ぐための対策について説明していきたいと思います。

ポイントは主に以下の3点です。

・人工授粉

・着果は1蔓に2個まで

・肥料を調節する

順番に説明していきます。

人工授粉

1点目は、「人工授粉」です。

かぼちゃは同じ蔓に雌花と雄花が咲きますが、実をつけるには受粉をさせる事が必要です。

露地栽培などでは、虫によって自然受粉させることが可能ですが、プランターやベランダでの栽培の場合は特に、より確実に着果させるために、人工授粉を行います

人工授粉は、天気の良い日の朝、できれば9時頃までに行います。(日が高くなると花がしぼんでしまうため)

やり方は、以下の通りです。

①咲いている雄花を摘む

②雄花の花びらを取り、おしべを露出させる

かぼちゃ 人工授粉

③雄しべを雌花の雌しべにこすりつける

なお、研究によれば、自然受粉と人口受粉による収量の有意な差異はないようです。

九州沖縄農業研究センター:九州沖縄農業試験研究の成果情報:加工・業務用カボチャの大規模経営を目指した省力生産技術 

着果は1蔓に2個まで

2点目は、「着果は1蔓に2個まで」とすることです。

同じ蔓に先に着果した実がある場合、落下するケースがあること及び、栄養分を分散させないために、「着果は1蔓に2個まで」とすることが大事です。

大玉を収穫したい場合は、1蔓に1個、ミニカボチャの場合は3個と多少調整してもらっても大丈夫ですが、1つの蔓に実が付きすぎないように管理できると良いです。

肥料を調節する

3点目は、「肥料を調節する」です。

カボチャは生育が旺盛で着果もするため、肥料の消費が多い植物なので、しっかりと肥料を施す必要があります。

一方で、やりすぎによる蔓ボケを防ぐために、適切な施肥が重要です。元肥は多すぎないようにして、追肥で調節するのが良いです。

また、効果が長く持続する有機肥料主体とするのが良いでしょう。

追肥の目安としては、つるの長さが50cmぐらいになったときに1回、実がピンポン玉ぐらいに育ったら1回です。

つるや葉の育ち方や着果状況を見ながら、葉が多すぎるな、とおもったら、少なく追肥するなど、調整していきましょう。

まとめ

いかがでしょうか。

この記事では、

・ちっちゃな実は成るけど、すぐに実が腐って落ちる。なにがいけないの?

・受粉したと思ったら雌花の実がすぐ黄色くなるんだけどなんで?

という疑問にお答えしてきました。

ポイントは「受粉したかどうか」です。確実に受粉させるために人工授粉を着実に実行していきましょう。

記事は以上です。ありがとうございました。

ABOUT ME
はぴねこ
ただの猫好きおじさんです。様々なきっかけで仕事に縛られず残りの人生を楽しんで生きようと決めました。楽しかったことや役に立つことを発信していきたいです。

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