夏野菜のシーズンが終わって秋冬野菜のシーズンになっていますが、夏野菜の主役の一つ「ピーマン」について、この記事では、
・ピーマンって越冬できないのかな?
・ピーマンを越冬させるとどんな効果があるの?
といった疑問を検証し、その結果を記載していきたいと思います。なお当方の栽培地域は、関東圏の暖地です。
この記事の信頼性
この記事の筆者は家庭菜園を始めて5年以上になります。市民農園での露地栽培とプランター栽培で30種類以上の野菜栽培を行っています。
ナスの越冬記録は、以下の記事でもご紹介していますので参考にどうぞ。
▶ナス栽培で越冬は可能か?メリットは?【家庭菜園での越冬記録】
ピーマン栽培で越冬は可能か?
夏野菜のシーズンの終盤になるとまだ花の咲いている野菜たちを処分して、秋冬野菜を始めなければなりません。
広い畑ならともかく、狭いスペースを有効活用する場合は仕方がないのですが、「まだ収穫できるのにもったいないなあ」という気持ちがありました。
今年はピーマンをぎりぎりまで残しておいたのですが、ふと「越冬ってできないのかな?」という気持ちが湧いたので、越冬にチャレンジしてみることにしました。
植物としてのピーマンは一年草
まずは、植物としてのピーマンが越冬可能なのかを調べてみました。
ウィキペディアによれば、
・ピーマンはナス科の一年草、およびその果実
となっていて、「一年草」のようです。
「必ず一年で枯れてしまうのか?」という疑問がわきますが、一年草について調べた結果が、以下の通りです。
一年草は、種を蒔いたその年のうちに発芽し、花が咲き、種をつけ、枯れる植物で「一年性植物」とも呼ばれます。一年草は、1シーズン花を咲かせ、種をつけて枯れた後はもう花を咲かせることはありませんが、次の年は残された種から新しい株が育ちます。本来は多年草だけど日本の環境だと冬越しができないなどの理由で一年草扱いになる、という多年性植物も多くあります。
引用元:LOVEGREEN
いろいろと調べるとピーマンは、後段の青字部分に該当するため、気温(最低10度)だけ確保できれば、越冬ができることが分かりました。
ピーマン栽培におけるネット上の越冬情報
ネットで調べると、ピーマンの越冬に関する記事は少なかったのですが、いくつか越冬に成功したという記事がありました。
ポイントは、以下の通りです。
・越冬といっても、露地ではなく室内のものが多い
・露地のものを掘り起こして切り戻し。鉢に植え替えて越冬
今回は、露地栽培でそのまま育てたいと考えています。
ピーマン栽培:越冬の効果
ピーマン栽培で越冬した場合のメリットとしては、花が早く着くため収穫期間が長くなり、多収穫となるそうです。来年の夏が楽しみです。
【実験】ピーマンの越冬に準備するもの
実際に私が始めたピーマンの越冬のために準備したものは以下のとおりです。
・支柱
・洗濯ばさみ
・ビニール袋
・マルチ(黒マルチ)
剪定はしませんでした。少し切り戻しておけばよかったかもしれませんが、まだ実が生っていたので欲張りました。どうなりますか。。
具体的な作業手順は、以下の通りです。
- 支柱を立てる(最初からある場合は不要)
- ピーマンの上からビニール袋を掛ける
- ビニール上部に通気口をあける
- 洗濯ばさみで支柱に固定
ビニールはこれぐらい大きいやつです。
マルチを掛けていますが、春にかけたマルチをそのまま残して使っています。マルチの使い方、メリット等は「【メリット大】家庭菜園でマルチシートは必要?【デメリットも説明】」で詳しく説明していますので、良かったどうぞ。
ピーマンの越冬状況
ピーマンの越冬状況を時期ごとに写真とともに記録していきます。
11/29の状況
11/29の状況です。
水やりをした後に撮影したので、曇ってしまっていますが、まだ花も咲いていました。上部の通気口はまだあけたままです。