里芋栽培では、子芋や孫芋を種芋として栽培するのが一般的ですが、今年も親芋を種イモとして一部栽培してみました。
この記事では、
親芋は種芋として使えるの？
親芋を種芋として使うと収量は増えるの？
親芋を種芋として使うと何回使えるの？
と言った疑問にお答えしていきたいと思います。
この記事の信頼性
この記事の筆者は家庭菜園を始めて5年以上になります。市民農園での露地栽培とプランター栽培で30種類以上の野菜栽培を行っています。里芋は毎年育てています。
【里芋栽培】親芋を種芋として栽培できる？
最初は、里芋栽培で、「親芋を種芋として使えるか」、という疑問にお答えしていきます。
家庭菜園の仲間やネットなどを見ていると親芋は種芋として使えないという意見を見かけることがあると思いますが、
結論は、
・親芋は種芋として使える
です。
子芋や孫芋のように保存しておけば、親芋も翌年春になれば芽が出てきます。こんな感じです。右が親芋、左が子芋です。どちらも土に植えて芽出しをしたものです。
通常の種イモと同じように畑などに植えてあげれば、問題なく育ちます。
それどころか、様々なメリットがありますので、親芋を捨ててしまっている人は是非残して種芋として活用してみてはいかがでしょうか。
以下私が感じているメリットです。
・種芋が大きく、栄養分が多いためか、初期成育が良い。
・株が大きく育つ
・収量が増える
以下でもう少し詳しく説明します。
もちろん親芋は美味しいので食べてしまってもOKです。以下記事が参考になると思います。
▶【固い？】里芋の親芋は美味しく食べられる【食べ方・レシピも紹介】
親芋を種芋として使うと収量は増えるの？
次に、「親芋を種芋として使うと収量が増えるのか？」という疑問にお答えしています。
（個人的な栽培経験に基づくものですが）結論は、
・収量は増える
です。
ネットなどで検索しても多くの方が同様の意見でした。
なお、親芋を種芋として使う方法は、東京大学農学博士の木島利夫先生が推奨され、収量が1.5倍になるといわれています。
収量が増える理由
収量が増える理由については、私の経験では、
①種芋が大きく栄養分が多いためか、初期成育が良い
②株が大きく育つ
③芋に養分が回るため、収量が増える
という好循環を感じています。他にもネットで以下のようなコメントを見かけており、私の感覚は正しいと確信しています。
・毎年、茎が大きくなる
・身長（１７０センチ）よりも大きくなる
・芋は他人の倍もあろうかというものが、かなりある
以下の写真は、今年の私の畑で収穫した里芋です。親芋を種芋にしたもので、１０月下旬にやや早めに掘り起こしたものですが、子芋を種芋にしたものの２倍以上の収穫となっています。
収量が増えるもう一つの理由
親芋を使って収量を増やすことができる理由がもう一つあります。
それは、
・親芋を分割して種芋として使うことができる
からです。
私は、畑が小さく作付け面積も狭いため、親芋丸々1つ植えるスタイルですが、ジャガイモ同様に親芋を４等分や2等分に切って使うこともできるので、種イモを節約できます。
結果、１つの種芋から多くの収穫を得ることが可能となります。
親芋を種芋として使うと何回使えるの？
親芋は、種芋として優秀だということが分かっていただけたと思いますが、「何回使えるの？」とか、「続けて使うとなにか問題があるの？」といった疑問が出てくると思います。
結論から言えば、
・毎年、親芋を種芋として使って大丈夫
です。子芋を種芋とするときのように連作障害に気を付ければ、問題はありません。
ちなみに里芋は、「種芋として使った親芋」の上に、「新しい親芋」ができますので、翌年に同じ親芋を植えるということにはなりません。
なので、何回使えるかという疑問に対しての答えは「１回だけ」となります。
まとめ
いかがしょうか。
この記事では、
親芋は種芋として使えるの？
親芋を種芋として使うと収量は増えるの？
親芋を種芋として使うと何回使えるの？
と言った疑問にお答えしてきました。
実際にやっていただければわかると思いますが、収量も多くなりますし、生長も良いので、メリットしかないと思います。
自分で育てた親芋は是非残して翌年の種芋として活用いただくと良いと思います。親芋は食べても美味しいですけどね。
その他、里芋栽培に役立つ情報も発信していますので、よかったらどうぞ。
記事は以上になります。
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