節約のために家庭菜園に取り組むという方も多いと思います。
この記事では、
・家庭菜園で節約はできる?元は取れるの?コスパは良いの悪いの?
という疑問にお答えしていきたいと思います。
この記事の信頼性
この記事の筆者は家庭菜園を始めて7年以上です。市民農園での露地栽培とプランター栽培で30種類以上の野菜栽培を行っています。
家庭菜園はコスパ悪い?節約になる?元をとるのは無理?
早速、家庭菜園のコスパについて考えていきたいと思います。
結論から言えば、
・コスパは良くも悪くもなる
・節約になったり、ならなかったり
・元をとれたり、とれなかったり
ということで、どっちもあり得るということです。というのは、条件によって全然異なるからです。
例えば、何万円もする耕運機を購入して、野菜を栽培していたら、家庭で消費する野菜ではなかなか元は取れませんし、いろいろな作物を育てようとすると、手間も時間も、コストもかかります。
一方、例えば、シソ(大葉)だけ育てるのであれば、一度種をまいて育てたら、あとは放っておけば、毎年収穫できるような野菜もあり、このケースでは、元手はほぼ0、10年でも20年でもシソが収穫できるのでコスパは最高です。
なので、条件によって異なるということです。具体的に考えていきます。
家庭菜園でかかるコスト・費用
家庭菜園でかかるコスト・費用について考えていきます。家庭菜園でかかる費用は、主に以下のようなものがあります。ただし、いったん、作業時間はコストと考えません。
・種・苗
・肥料・たい肥
・プランター・培養土
・農具
・支柱などの機材
・マルチ、虫よけネット
・農薬
種・苗
種、苗は、毎回購入するとコストがかさみます。特に苗は高いので、コストを下げるには、苗は自分で育てると良いでしょう。
また、種は、種苗メーカーのものは高いうえに、量が多すぎて無駄になるので、ダイソーで購入するのがおすすめです。(2袋で100円で買えます。以下記事に一部紹介しています)
▶【100均】ダイソーの種で育てた野菜【当ブログの栽培記録を紹介】
肥料・たい肥
肥料やたい肥にもコストがかかります。
肥料を抑えるには、サツマイモや豆類などやせた土地でも作れる野菜を選ぶとコスパが良くなります。
また、たい肥は、コンポスターなどで、生ごみをたい肥化すれば、費用が少なくて済みます。コンポスターを段ボールで作れば、コンポスターの費用も掛かりません。
プランター・培養土
ベランダやバルコニーで栽培する場合は、プランターが必要になりますし、プランターに入れる培養土も必要になります。
農具
露地栽培や庭などの場合、鍬やショベル、スコップなどの農具の費用もかかります。冒頭でお伝えしましたが、耕運機などはかなり高額になります。
▶畑の初心者が家庭菜園の畑作りで最初に揃えたい道具・農具【10選】
支柱、マルチ、虫よけネットなどの機材
農具以外の機材も必要です。トマトやナス、キュウリなどは、支柱を立てて育てるのが一般的ですし、マルチや虫よけネットも必要です。
農薬
自宅で食べる分ですので、農薬は使わない方が多いと思いますが、虫や病気対策で農薬を使いたいという方は、農薬の費用も必要です。
とりあえず簡単でコスパが良い野菜を紹介
いろいろと、家庭菜園でかかるコストをお伝えしてきましたが、とりあえず、育てるのが簡単でコスパが良い野菜が知りたいという方にいくつかご紹介しておきます。
シソ(大葉)
栽培時期は春から秋です。
冒頭でも触れましたが、種はダイソーで50円で買えます。
庭などの空きスペースを少し耕して、種を適期にばらまいておけば、勝手に育ってくれます。そこそこ大きな株になりますので、1~2株あれば、取り切れないぐらいの大葉を収穫することができます。
秋になったら収穫は終わりですが、花が咲いて、種がつきます。種は勝手に地面に落ちて、翌年勝手に芽がでてきます。適当に間引きをして株を大きく育ててあげれば、毎年のように大葉を大量に収穫することができます。
コストはほぼゼロです。
サツマイモ
栽培期間は春~秋です。
春頃、お好きなサツマイモの品種を一つ、スーパーなどで購入しましょう。
サツマイモの芽出しを行って、つるの部分を苗として使います。肥料は必要ありません。一度植えたら、あとは、秋までほったらかしです。
▶【さいつまいも栽培】家庭菜園でサツマイモの自家製苗作り、芽出し方法
サツマイモを収穫したら、翌年の種芋として使う芋だけ残して、あとは食べてしまえます。すべての芋を食べてしまいたい方は、つるを越冬させることもできるので、チャレンジしてみてください。
▶【簡単】さつまいもの蔓(つる)を越冬させて翌年の苗を採る方法
サツマイモは、肥料もいりませんし、何もしなくていいので、本当に楽です。
毎年作っても、コストは最初の芋1個分です。
わけぎ
最後は、わけぎのご紹介です。
ここまでご紹介したのが、春から秋にかけて栽培する野菜でしたが、秋から春にかけて栽培できるコスパの良い野菜をひとつご紹介します。
わけぎは、球根から育てますので、最初にわけぎの球根の購入が必要です。ホームセンターなどで秋ごろ購入できると思います。
わけぎの良いところは、主に以下の4点です。
・長く収穫できる
・収穫してもまた生えるので、何度でも収穫できる
・球根が分割して増える
・狭い場所で育てられる
秋から春にかけての数か月間長く収穫ができて、また、収穫してもまた生えるので、何度でも収穫できるところが嬉しいところ。
また、栽培期間中に球根が分割して増えますので、栽培期間が終わるころには、球根が何倍にも増えています。(良く秋に植えるときに使えます)
▶【とても簡単】分葱(わけぎ)の増やし方。増えた球根の食べ方も教えます
そして、ねぎのようにまっすぐ、細く育ちますので、狭い場所(庭の片隅)などでも栽培が可能というところもメリットです。
わけぎは最初に球根を購入するだけで、以降は球根を初夏に掘り起こして、秋に植え付けることを繰り返すだけなので、無限に作ることができます。収穫量も多いので重宝するコスパの良い野菜です。
まとめ
いかがでしょうか。
この記事では、
・家庭菜園で節約はできる?元は取れるの?コスパは良いの悪いの?
という疑問にお答えしてきました。
個人的には元は十分に取れると思いますが、どれぐらいの費用をかけて栽培するかによって異なるのでなんとも言えません。
とえはいえ、元が取りやすいコスパの良い野菜もたくさんあるので、そういった野菜を中心に育てると良いと思います。
記事は以上です。