モロヘイヤ栽培で、株が大きくならない、育たない、枯れてしまった等、上手くいかなかったというご経験は無いでしょうか。
この記事では、
・モロヘイヤが大きくならない、育たない。なぜかな?
・モロヘイヤが枯れてしまった。原因は?
・モロヘイヤをうまく育てるために気を付ける点、注意点は?
という疑問にお答えしていきたいと思います。
この記事の信頼性
この記事の筆者は家庭菜園を始めて7年以上です。市民農園での露地栽培とプランター栽培で30種類以上の野菜栽培を行っています。モロヘイヤは毎年育てています。
【モロヘイヤ栽培】大きくならない・育たない・枯れる【気を付ける注意点】
モロヘイヤ栽培で、大きくならない、育たない、枯れる、原因で想定されるものは以下の通りです。(露地栽培・プランター栽培共通です)
・気温が低すぎる
・定植時に根を傷つけた
・肥料が少なすぎる、水が足りない
・日当たりが悪い
・土の水はけが悪い
それぞれの注意点を理解して育てると失敗しにくくなると思います。順番に説明していきます。
気温が低すぎる
1点目は、よくある失敗例ですが、気温が低すぎる、です。
以下のような経験ないでしょうか。
・モロヘイヤの苗が、半月経っても大きくならず生長しない。他の野菜は大きくなっているのになんで?
結論をお伝えすると、モロヘイヤが育たない一番の理由は、「気温が低いから」です。
モロヘイヤは、原産地はインドか中東アフリカとされている熱帯地域の野菜ですので、暑さにはめっぽう強いですが、寒さにはからっきしダメです。
モロヘイヤの生育適温は、20~30度と表記されていることが多いですが、経験上、7月になって25度以上高温で安定しないと旺盛な生育は示さないです。
一般的には、モロヘイヤの苗は5月~6月頃(早ければ4月)から出回ると思います。
植え付け適期は5月中旬~となっていますが、梅雨の時期などは、まだ朝晩が冷え込むことがあるため、買ってきた苗を植えてもなかなか育たない、ということが良くあるわけです。
モロヘイヤは10度以下の低温に当たると生育が止まって、最後には枯れてしまいます。
また、生育初期に10℃・15日間の低温に遭遇すると開花が誘導されるので、低温は避け、十分に気温が上がって朝晩でも10度以下にならない時期に植えましょう。
早く植えすぎてしまったという方は、防寒対策をしましょう。プランターや鉢であれば、室内に取り込みましょう。露地栽培の場合は、以下メモを参考にしてください。
なお、露地栽培であれば、マルチで地温を上げて寒さ対策するのも有効です。
また、風が冷たい時期には、苗の四方に支柱を立て、たい肥の空き袋などをかぶせて行燈(上は開ける)のようにすると風よけ・寒さ対策になります。
プランターの場合は、プランターごと通気口を開けたビニールなどで覆うことで、気温調節することもできますね。
モロヘイヤが大きくならない、枯れてしまう場合には、まずは、気温に目を向けてみてください。
定植時に根を傷つけた
2点目は、「定植時に根を傷つけた」です。
モロヘイヤは丈夫な野菜なので、多少根っこが傷ついたとしても、問題なく生育することが多いですが、それでも、根っこの傷でダメージを受けることがあります。
特に多いのが、定植時に根を傷めてしまうことです。
根鉢を崩してしまったり、根がちぎれてしまったりと、いろいろとあると思いますが、根っこが傷むと、傷口から細菌が入って病気になることがあります。
また、水や栄養が十分に吸収できず生育が遅れたり、低温など悪条件が重なると、最悪の場合枯れてしまいます。
モロヘイヤは強いので、回復の可能性は高いですが、様子を見守るしかないです。
あまり神経質になる必要はありませんが、定植時に根を傷つけないように、という意識だけはしておきましょう。
肥料が少なすぎる、水が足りない
3点目は、肥料が少なすぎる、水がたりないです。
モロヘイヤはトマトやナスなどの果菜類とは異なり、肥料はあまり必要ありません。
とは言え、あまりにも栄養分が少なすぎると生育に影響が出ます。
また、モロヘイヤは比較的、水はけのよい土を好みますが、晴れの日が続きすぎると水分不足でしおれたり、生長が遅くなったりします。
気温が高くなっているのに、生育状態があまり良くない場合は、株元に化成肥料を追肥(有機肥料でもOKです)して、水をたっぷりあげて様子を見ましょう。
また、定植初期で生育が悪い場合におすすめなのは、液肥です。吸収もよく、効果がすぐ出るためです。私の愛用は液肥は、安くて効果を実感しているハイポネックスです。
日当たりが悪い
4点目は、日当たりが悪いです。
1点目でお伝えした通り、モロヘイヤは、高い気温が大好きです。逆に気温が低いのは苦手なので、日当たりが悪いのも良くありません。
露地栽培などであれば、周りの雑草を刈り込んで日当たりを良くしてあげる、プランター栽培であれば、日当たりの良い場所に移動するなど、日当たりに注意してあげましょう。
土の水はけが悪い
5点目は、水はけが悪いです。
モロヘイヤは水はけのよい土壌を好むため、水はけの悪い土だと生育が良くないことがあります。
また、水はけの悪い土で育てていると、根腐れ(土の中が水分過多で根っこが腐ってしまうこと)を起こすことがあります。特にプランター栽培の場合、夏の暑さで蒸れてしまい根がいたむことが結構あります。
できるだけ、水はけのよい土を使うように心がけましょう。
根腐れの場合、土の質が悪いと、放っておいても良くなりませんので、新しい土に変えてしまうのも手です。新しい土にかえるときは、傷んだ根っこはカットして、植え替えましょう。モロヘイヤは丈夫な植物なので、回復を期待しましょう。
以下の記事で野菜用の培養土をいくつか紹介しています。参考にどうぞ。
▶【家庭菜園:プランターの土】野菜を育てるのにおすすめの培養土は?
まとめ
いかがでしょうか。
この記事では、
・モロヘイヤが大きくならない、育たない。なぜかな?
・モロヘイヤが枯れてしまった。原因は?
・モロヘイヤをうまく育てるために気を付ける点、注意点は?
という疑問にお答えしてきました。
最大のポイントは、気温です。
とにかく、天気情報に注意して、暖かくなるまで植えるのを待てば、モロヘイヤ栽培は簡単ですよ。病気や害虫にも強いですしね。
記事は以上です。何かの役に立てば幸いです。