夏場の貴重な葉物野菜のオカワカメってご存知でしょうか。
ハート形の葉っぱで、ゆでるとワカメのような食感になる緑黄色野菜です。
育て方はとても簡単で、手間がほとんどかからず、多収穫、長く収穫できるので、1株植えておくと夏場に重宝する野菜です。
でも、実際に育ててみようかなと思うと、
・オカワカメはどう育てれば良いの?
・オカワカメはどこを収穫すれば良いの?
といった様々な疑問がでてきますよね。
この記事では、これらの疑問にお答えしていきたいと思います。
この記事の信頼性
この記事の筆者は家庭菜園を始めて5年以上になります。市民農園での露地栽培とプランター栽培で30種類以上の野菜栽培を行っています。オカワカメは毎年育てています。
【夏の葉物野菜】オカワカメとは?特徴など
まずは、オカワカメがどんな野菜なのか簡単に触れていきます。
オカワカメは、ツルムラサキ科の多年草のつる性植物です。原産は南アメリカの熱帯地域とされています。正式な名前は「アカザカズラ」。
別名「雲南百薬」「長生百薬」とも呼ばれ、文字通り薬として使えるほど、非常に栄養成分に富んだ食材です。
つる性の植物ですので、ネットなどに這わせれば、緑のカーテンとしても使うことができます。
オカワカメの栽培に関する特徴は以下の通りです。順番に説明していきます。
・夏場に少ない貴重な葉物野菜
・栽培に手間がかからず簡単
・長い期間にわたって沢山収穫できる
・虫がつきにくい
・緑黄色野菜なので栄養が豊富
夏場に少ない貴重な葉物野菜
オカワカメは、小松菜やほうれん草などの葉物野菜が少なくなる夏場が旬の貴重な葉物野菜です。夏場に葉物野菜を摂りたいという方は育ててみると良いでしょう。
夏場に育てやすい葉物野菜については、以下の記事でもご紹介していますので、参考にどうぞ。
栽培に手間がかからず簡単
オカワカメは、とても丈夫で、生育力がが強いので、栽培にほどんど手間がかからず非常に簡単です。熱帯地域では自生しています(要するに雑草)ので、植えたらそのままで問題なしです。
支柱を立てたり、ネットを張ったりといった作業以外は放置でOKです。
長い期間にわたって沢山収穫できる
オカワカメは、葉っぱを収穫ます。
夏場は、つるが次から次へと伸びて、葉っぱもどんどん生えてきます。買い物袋一杯に収穫しても、すぐにまた収穫することができます。
初夏から、秋まで長期間にかけて長い期間収穫できますので、1株植えておくと重宝するでしょう。
虫がつきにくい
オカワカメは、虫がつきにくいです。葉っぱをかじられた跡などもほとんど見ません。虫が苦手という方にもおススメできる野菜ですね。
緑黄色野菜なので栄養が豊富(栄養価はほうれん草よりも高い)
オカワカメは緑黄色野菜で、マグネシウム、亜鉛、カルシウム、ビタミンAなどのミネラルが豊富です。
【増やし方も簡単】オカワカメの栽培方法、栽培期間、収穫など
オカワカメの栽培方法、栽培期間、収穫などについて解説していきます。
オカワカメの栽培期間・時期
オカワカメの栽培期間(植え付け、収穫の時期)は以下の通りです。
オカワカメに種はありません。ムカゴという芋のようなものを植え付けますが、あまり市販されていませんので、苗を購入しましょう。
もし知り合いや近隣の農家さんなどでオカワカメを育てている方から譲っていただけるなら、葉っぱを数枚つけたつるを貰って土にさして置けばOKです。
植え付け時期 | 5月中旬ごろ |
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収穫期 | 6月~10月中旬 |
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なお、上記は、関東以西の地域の栽培時期です。
栽培期間は短くなりますが、気温が上がってくれば、北海道などの寒冷地でも夏の間は栽培可能です。
オカワカメの植え付け
オカワカメの苗の植え付けは、5月中旬ぐらいが良いです。霜にあたってしまうと傷んでしまうので、十分に暖かくなってから植えましょう。
生育力が旺盛ですので、多少遅れても、夏場に一気に育ちますので、安心してください。
本葉が3~4枚になった苗を植え付けましょう。株間は30~40cm取りましょう。植え付けをしたらたっぷり水をやっておきましょう。
乾燥防止のために、マルチや抜き取った雑草などを根元に置いておくと良いでしょう。
どれだけ土の中に根を張れるかによって、地表部分の生育が決まりますので、特に緑のカーテンとして、プランターで育てたい場合は、深さのある大きめサイズのプランターを使いましょう。
オカワカメ栽培のネット
オカワカメは、ネットや支柱を立てなくても栽培できますが、狭い場所で育てる場合は、支柱を立てた方が管理がしやすいですし、スペースの有効活用ができると思います。
支柱は1m以上のものを立てて、ネットを張りましょう。定植後すぐにつるが伸びてきますので、ネットはお早めに。
グリーカーテンを作るときはネットを張りましょう。
多年草ですので、一度植えてしまえば、越冬して翌春にはまた芽が出てきます。支柱を確り組んでおけば、毎年楽しめますよ。詳しくは「【簡単、放置でOK】おかわかめ栽培:越冬の方法」を参考にどうぞ。
3月下旬にはもう新しい芽(つる)が伸びてきましたよ。
オカワカメの摘心
オカワカメの収量を増やすには摘心が有効です。放っておくと1本のツルが伸びてしまいますので、本葉5~6枚程度で摘心してしまいましょう。遅れても問題はありません。
その後、脇からつるが生えてきます。つるは適当なタイミングで切り戻し、脇芽を増やしていくことで、グリーンカーテンに葉が密集した状態になると思います。
オカワカメの収穫
オカワカメの収穫は、簡単です。
オカワカメは基本的に葉っぱをいただきますので、
葉っぱが6~8cmぐらいになったら手で摘み取っていきましょう。簡単に取れると思います。はさみを使って切ってもOKです。
オカワカメの増やし方(差し芽)
オカワカメの株を増やす方法は簡単です。
つるの先を5~6センチ切ったものを土に指します(差し芽)。
暖かい時期であればそのまま放っておけば根が生えて、つるも伸びてきます。この方法でいくらでも増やすことができますよ。
こんな雑な感じで全然OKです。土も植物が育つものなら何でも構いません。
あっという間にこんな感じに育ちます。
オカワカメの味や料理
オカワカメの味はどんな味なのでしょうか。
オカワカメは、茎葉やムカゴを収穫し、炒め物や汁の物の具に使うことが多いです。茎葉を加熱したり刻むとねばねばのぬめりが出ます。
生では、ちょっと食べにくいですね。
茹でると食感がわかめのようになるので、オカワカメと言われるという話もありますが、味噌汁の具としても美味しいですよ。
オカワカメの栽培はこんな方におススメ
ここまでご説明して来たことを踏まえると、オカワカメの栽培はこんな方におススメです。
・忙しくて栽培に手間をかけられない方
・虫が苦手な方
・野菜栽培の初心者の方
・夏場の葉物野菜を育てたい方
・緑黄色野菜の栄養を摂りたい方
・多収穫の野菜を育てたい方
まとめ
いかがでしょうか。
オカワカメの育て方や栽培法について、
・オカワカメはどう育てれば良いの?
・オカワカメはどこを収穫すれば良いの?
といった疑問にお答えしてきました。
実際に育ててみると、手間がほとんどかからず、多収穫、長く収穫できるので、1株植えておくと夏場に重宝する野菜です。
ぜひ一度チャレンジしてみてくださいね。
記事内で紹介した関連記事等を最後にまとめておきます。参考にどうぞ。
▶【オカワカメ】ベランダ/バルコニーでプランター栽培する方法
▶【オカワカメ栽培】摘心は必要?やり方は?【5年以上の栽培歴から説明】
以上、この記事が何かの役に立てば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。