コロナの影響による外出自粛などの影響で、プランターや畑で家庭菜園を始める方も多いようです。
この記事では、
・畑の初心者だけど何から育てたらいい?
・畑の初心者が育てやすいおすすめの野菜って何?
という疑問にお答えしていきたいと思います。
この記事の信頼性
この記事の筆者は家庭菜園を始めて5年以上になります。市民農園での露地栽培とプランター栽培で30種類以上の野菜栽培を行っています。まったくの初心者から始めましたので、初心者の方の疑問に一つでもお答えできれば幸いです。
畑の初心者でも育てやすいおすすめの家庭菜園向け野菜
畑の初心者でも育てやすいおすすめの野菜についてご説明します。
シーズン別にした方が分かりやすいと思いますので、以下の3パターンで分けます。
・果菜類が多い夏野菜
・葉物が根菜が多い秋冬野菜
・通年で育てることができる葉物野菜
順番に説明していきます。
【初心者向け野菜:夏】果菜類が多い夏野菜
夏野菜は、トマト、ナス、キュウリ、ピーマン、カボチャ、スイカなど実のなる果菜類が多い季節です。春から夏にかけて植える野菜を中心にご紹介していきます。
ご紹介する野菜は以下の通りです。
・ミニトマト
・キュウリ
・さつまいも
・オクラ
・枝豆
・トウモロコシ
・ニラ
ミニトマト
まずは、夏野菜の主役のトマトです。
普通の大きさのトマト(大玉トマト)は、実は結構育てるのが難しいです。収穫前に雨が降ると実が割れてしまったりするからなんです。
ですので、私が初心者におすすめするのがミニトマトです。畑で育てると株が大きくなりますので、プランターとは比較にならない量が採れます。
品種も様々で、とても甘いものやカラフルなものもあります。
私のお気に入りがイエローアイコです。黄色いミニトマトですが、とにかく甘くておいしいです。おすすめです。
<栽培時期>
種まき | 3月中旬 |
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植え付け | 5月上旬 |
収穫 | 7月~10月 |
初心者の方は苗を購入する方がおすすめです。
キュウリ
トマトと並ぶ夏野菜の主役と言えるのがキュウリですね。
収穫時期になると写真のとおり大量のキュウリが収穫できます。収穫できる期間は短いですが、初夏にかけて収穫が楽しめる野菜です。
初心者の方は苗を購入する方がおすすめです。
生のキュウリを冷やして塩で食べるのが一番好きですが、大量に採れた場合はきゅーちゃんにしています。
<栽培時期>
種まき | 4月上旬 |
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植え付け | 5月上旬 |
収穫 | 6月~8月 |
さつまいも
さつまいもは、夏に収穫ができる野菜ではありませんが、初夏に植える野菜なので、ここでご紹介します。
さつまいもをご紹介するのは、なんといっても栽培が簡単ということに尽きます。
さつまいもの苗(蔓)を植えて、あとは基本的に秋まで放置するだけです。肥料も不要です。
苗の育て方は、こちらの記事「【サツマイモ栽培】自宅でも簡単にできるサツマイモの苗づくり、芽出しの方法」で詳しく紹介していますので参考にどうぞ。
<栽培時期>
種まき | 4月上旬 |
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植え付け | 5月上旬 |
収穫 | 6月~8月 |
オクラ
オクラも簡単に育てることができる夏野菜の一つです。
狭い場所でも密植栽培(詳しくは「オクラは密植栽培で収穫量アップできるよ」を参照ください)をすることができるので収穫量も期待できます。
栽培も簡単なので、少しスペースがある方は挑戦してみると良いですよ。
個人的には、気に入っているのはオクラの美しい花です。これを見るために作っているといっても過言ではありません。
<栽培時期>
種まき | 4月中旬(直播5月中旬~6月中旬) |
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植え付け | 5月上旬 |
収穫 | 6月~9月中旬 |
枝豆
夏のビールのおともと言えば、枝豆ですよね。
育て方はとても簡単です。虫よけに防虫ネットをしておけば失敗することは少ないでしょう。
上の写真は実際に私が育てた枝豆ですが、山盛り収穫できます。ビールとともに食べるのが夏の最高の楽しみです。
枝豆は収穫したてが一番旨いと言いますが本当です。採れたてはぷりぷりしていて、とにかく甘いです。
これは畑で野菜を栽培している人しか味わえない特権ですね。
<栽培時期>
種まき | 4月下旬~5月上旬 |
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植え付け | 5月下旬 |
収穫 | 7月中旬~8月上旬 |
トウモロコシ
夏野菜でおすすめの一つがとうもろこしです。
トウモロコシは、1株で1本しか育てません。
植え付けからは、それほど手間がかかりませんが、アワノメイガという害虫だけは気を付けましょう。実に入られると食い尽くされてしまうので。
トウモロコシ栽培の途中での楽しみはヤングコーンの収穫です。トウモロコシの実は1株に何本か出てくるのですが、1本に栄養を集中するため、残りは若いうちに収穫してしまいます。
それがヤングコーンです。
茹でてサラダにして食べてもおいしいですし、皮ごと蒸し焼きにして食べるのもおいしいです。これも家庭菜園ならの特権です。
さて最後に、上の写真は私が育てたものとスーパーで購入してきたものです。違いがわかりますでしょうか。
上が私の栽培したトウモロコシです。
粒粒の張り具合、つやの違いがわかりますでしょうか。私のトウモロコシは収穫後1時間ぐらいのものです。
トウモロコシは枝豆同様収穫後から急速に味が落ちていきます。ですので、自ら収穫してすぐに食べることができる家庭菜園なら、トウモロコシの本当の味を体験できます。
最後に、私が栽培したいと思っていてなかなか種が手に入らない「雪の妖精」について書いた記事が以下です。興味があればご覧ください。
<栽培時期>
種まき | 3月下旬~4月上旬 (直播5月上旬~7月上旬) |
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植え付け | 4月下旬 |
収穫 | 6月下旬~7月下旬 (直播7月下旬~9月下旬) |
夏に育てるおすすめの葉物野菜
ここまでご紹介してきましたとおり、夏場は果菜類が多く、葉物野菜が不足しがちです。
そんな夏場に手間がかからず、失敗しない葉物野菜もご紹介しておきます。私のおすすめは以下の通りです。
・アシタバ(明日葉)
・ツルムラサキ
・おかわかめ
・くうしんさい(空心菜)
・モロヘイヤ
詳しくは以下の記事「夏に不足しがちな緑の野菜。自分で栽培したい、手間なし・害虫なし・失敗なしで多収穫な5つの葉物夏野菜」で詳しく紹介していますので、良かったらどうぞ。
【初心者向け野菜:秋・冬】葉物や根菜が多い秋冬野菜
果菜類の多い夏野菜と異なり、秋冬野菜は葉物や根菜が多いです。代表的なものは大根や白菜などですね。
秋冬の野菜は気温が低くなるため成長も遅くなり、管理が楽になりますが、一方で適期に植えないと寒さにやられたり十分に成長しないという難しさもあります。
私からのおすすめは、以下のとおりです。
・玉ねぎ
・大根
・ブロッコリー
順番に説明していきます。
玉ねぎ
玉ねぎは、とにかく栽培が簡単です。一度植えてしまえばほとんど手間がかかりません。
冬に植えて翌年の春に収穫しますが、虫も付きにくいですし、狭い場所でも多く栽培できますので、是非初心者の方に育ててもらいたい野菜です。
育て方は、ホームセンターなどで苗を購入し、11月頃に畑に定植するだけです(細かい話をすれば、追肥も必要ですが、忘れてしまってもそれなりに育ちます)
玉ねぎは保存も効きますので、私は毎年100株ほど育てています。
<栽培時期>
種まき | 9月上旬~9月中旬 |
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植え付け | 11月上旬から11月中旬 |
収穫 | 5月下旬~6月下旬 |
大根
大根は、いくつか育てる時期がありますが、一番簡単なのば、冷涼な気候を利用した秋冬栽培です。
種を直播して、あとは育つのを待つだけですが、畑をしっかりと耕しておかないと根が伸びたときに固い土にぶつかるとそこから根が分かれ、大根が二股になったりします。
大根十耕
という言葉がありますように、良く耕してあげれば8割はOKです。
<栽培時期>
種まき | 9月上旬 |
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植え付け | – |
収穫 | 11月上旬~2月下旬 |
ブロッコリー
ブロッコリーは、生育が旺盛で育てやすい野菜です。
ブロッコリーを家庭菜園で育てることをお勧めする理由は収穫が長期にわたり楽しめるからです。
一般的に売られているブロッコリーは頂上の花(頂花蕾)です。家庭菜園では、頂花蕾を収穫した後、脇芽が伸びそこからまた蕾(側花蕾)がでてきますので、側花蕾を楽しむことができます。
<栽培時期>
種まき | 7月上旬~7月下旬 |
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植え付け | 8月 |
収穫 | 10月上旬~2月下旬 |
通年で育てることができる葉物野菜
最後に通年で栽培ができ、簡単に育てることができる葉物野菜をご紹介します。
以下の5種類です。
にら
わけぎ
小松菜
ほうれん草
リーフレタス・サンチュ
育て方は別途記事を作っていきたいと思いますが、どれも簡単ですし、春~夏、秋~冬の時期に長く育てられるので、おすすめです。
種は100均で十分です。詳しくは、「【実績あり】100均ダイソーの野菜の種で栽培できる?種類は?」を参考にしてください。
まとめ
いかがでしょうか。
この記事では、
・畑の初心者だけど何から育てたらいい?
・畑の初心者が育てやすいおすすめの野菜って何?
という疑問にお答えして15種類ほどの野菜をご紹介してきました。
この他にも沢山おすすめの野菜があるのですが、また別の記事でご紹介したいと思います。
この記事が何かの役に立てば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。